広島電鉄 3500形 宮島線直通用 電機子チョッパ制御試験車 ぐりーんらいなー 1980年~

広島電鉄 3500形 宮島線直通用  電機子チョッパ制御試験車 ぐりーんらいなー 1980年~

3500形は1980年に「軽快電車開発委員会」のプロジェクト実証試験車として製造されました。
鉄道車両にかかわる国内メーカー各社が参加し、開発、製造を分担しています。
制御器は CMC161-6、当時最新の電機子チョッパ制御(AVFチョッパ)です。
120kwという路面電車の常識を超えたハイパワーのモータ(MB3262-A)を直角カルダンで受けとめ、 1台車2軸駆動のエアサス台車FS-81でこれをドライブします。
ブレーキは応荷重装置でもって回生制動の不足分を補う電気指令式ブレーキを採用。
常用3.5km/h/s、非常4.5km/h/sという高減速度を実現しました。
Z形パンタグラフはヒートポンプ式エアコンユニットがひしめくわずかな隙間に搭載できるよう新開発されたものです。
まさに当時の最新技術の粋を集めた 路面電車としては破格の高性能車です。
しかし現場としてはそれほどの性能は必要ではなく 広島電鉄の要望で2車体から3車体連接車に設計変更されました。
付随車を2車体間に挿入したため本来 得られるはずの加速性能は3.6から2.65km/h/sにまで低下。
「軽快電車」とはいえない結果となってしまいました。
3500形は1980年12月に営業運転を開始、宮島線市内線直通運用に充当され広島電鉄のイメージアップに貢献しました。
しかし 後続の連接車より加速性能に劣る点がネックとなります。
またセミクロスシートゆえにラッシュ時間などの運用から外れ 予備車扱いとなってしまい荒手車庫で昼寝をしている姿がよく見られました。
現在は江波車庫で休車留置されているとのことです。

3500形  3501

撮影1991.10?:荒手車庫

宮島線直通用 3車体連接車の愛称「ぐりーんらいなー」の第1号でもあります。

3500形  3501 A-C-B  1980年 川崎重工、アルナ工機製
26.300×2.470×3.820  38.4 t   156 名 52 席 台車:FS-81 (インダイレクトマウント式インサイドフレーム空気バネ台車)
モーター:MB-3263A 三菱  120kw ×2 直角カルダン駆動
制御装置:電機子チョッパCMC161-6 三菱 A車に搭載
ブレーキ:回生応荷重付き空気ブレーキ   参考文献 rp593 1994.7

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広島電鉄 市内線
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