3000形（3001～08/ABC）は1979～81年に西鉄から譲渡された2車体連接車を3車体連接車に改造したものです。
（種車となる西鉄1101形は1954年、1201・1301形は1962～64年製）
ここでは1981年に改造された1101形を含む05、06編成をUPしています。
1101形は1201形とあわせて改造され全部で8編成が登場します。
05編成：1101A-1101B+1102A 06編成：1201B+1102B+1203B
西鉄1101形（1101～05AB）は1954年製、1954～57年製の1001形と同じく中空軸平行カルダン駆動車でした。
1001形との違いは少々角張った車体と大きくなった側窓です。
広島入りした1101形は3車体連接車に改造されるにあたりツリカケ駆動に変更されました。
あとは01～04編成と仕様を統一、電動機の出力もUPしました。38kw→62kW×4
ブレーキも電磁給排弁を付加して応答性を向上させました。
富士電機製 バス用冷房装置分散型も搭載しています。
あと見た目でいうと方向幕が大型化（電動化）されたこと、車体裾のRを直線化、扉を折り戸から引き戸に変更、車掌窓の追加などがあげられます。
1101形改の識別ポイントはなんといっても大きくなった側窓です。
3000形 06F③ ３００６B 宮島線直通 C車（中間車）がもと1101形
06編成：1201A+1102B+1203B 撮影場所：猿猴橋町
形式 3000 3006 A-C-B 1962/54年 日立/汽車製
もと西鉄福岡市内線 1201B+1102B+1203B S56 改
25.250：2.400：3.940 30.1 t 180 名 76 席
台車： KL-13 日立 モーター：FM-62 富士 62.4kw ×４
制御装置：間接自動 ブレーキ：空気.電気
参考文献 rp593 1994.7
3000形は宮島線直通運用の主力車両として運用されました。
非力だったわけではありませんが 電気ブレーキがなかった3000形は 新型の直通車両3800形に取って代わられ1988年に市内線へ移籍します。
新生JRに対抗するためにも宮島線直通車をリフレッシュする必要があったと考えられます。
なおこの時 クーラーをCU-77に変更しています。
3000形 冷房装置CU-77更新車 05編成 市内線用
形式 3000 3005 A-C-B 1954年 汽車製
もと西鉄福岡市内線 1101AB+1102A S56 改
台車： KL-13 日立 モーター：FM-62 富士 62.4kw ×４
制御装置：間接自動 ブレーキ：空気.電気
参考文献 rp593 1994.7
３００５A 市内線用 CU-77搭載
３００５C 市内線用 CU-77およびSIV電源搭載
３００５B 市内線用 CU-77搭載
撮影場所：猿猴橋町
広電初の3車体連接車 3000形（01～04）に改造されたのは1979～80年に広島入りした1201形です。
先に譲渡され西鉄1301形は 1976年に広電1300形として運用を開始しました。
これらは別タイトルでUPしています。
01編成：1204A-1204B+1208A 1992年廃車
02編成：1209A-1209B+1207A 2021年廃車
03編成：1206A-1206B+1203A 休車
04編成：1201A+1202B-1202A 2020年廃車
05編成：1101A+1101B-1102A 2015年廃車
06編成：1201A+1102B+1203B 2015年廃車
07編成：1305A+1207B+1305B 2021年廃車
08編成：1306A+1208B+1306B 2019年廃車
