大阪市電(大阪市交通局) 1601型 1644 1928~1967年

1601型は1928(昭和3)年に藤永田造船所で75両、梅鉢鉄工場で25両の総計100両が製造されました。大阪市電初の半鋼製車両であり昭和初期の代表的な車両です。
AEG製50馬力電動機を2基搭載します。制御器は弱め界磁付の日立製作所製CF-65という説がありますが、1644の運転台には三菱製の直接制御器 KR-8が載っかってます。
台車は住金製 鋳鋼製台車KS-46L。「大阪市電形台車」と呼ばれるもので板バネを一切使わずコイルばねを組み合わせたものです。

大阪大空襲では天王寺車庫が被災し1601型56両が被災、このうち55両が廃車となりました。この時修復可能な「大阪市電形台車」は1951年製の2001形(40両)に流用されています。
残存の合計45両は1949年に1601~1645へ改番されています。
1957年には後部扉を埋め前中の2扉車へ改造されました。1962年以降はモーターをSS-60(定格出力45kw)に換装して出力UPしました。

1966年から廃車が始まり市電全廃の2年前の1967年に全車廃車されました。
1601型は1965年に阪堺電気軌道(当時南海)にも121形として10両移籍しています。
阪堺線導入に当たってはパワーアップするために足回りを廃車となったモ101形の台車:Brill-77E1+モータ:GE-247-I(30kW×4)に交換しています。
また主制御器を間接非自動制御の三菱電機HL-44-6A(新造)に取り替えました。2000年までに廃車。→阪堺電気軌道 モ121形
130号機は2000年に廃車ののち浜寺公園で静態保存されています。

また1601形は広島電鉄にも1965年14両移籍しています。うち4両を 2500形連接車:2511-2514に、残り10両は750形①:751-760に改造。
2500形は1985年までに廃車。750形は1987年までに廃車。→広島電鉄 750形① →広島電鉄2500形

なお現在、市電保存館で保存されている1644号は 大阪大空襲で被災した56両の1601型のうちただ1両復旧した1699号を改番したものです。

市電保存館はもともと港区の八幡屋交通公園内で1974年に設置されていましたが 大阪中央体育館建設に伴い1993年に大阪市交通局緑木検車区内に移転しました。
なお写真は 1993年7月27日~8月5日に緑木検車場で行われた「市電保存車両展示会」において撮影したものです。

撮影:1993年8月 緑木検車場での「市電保存車両展示会」にて

形式 1601型  1928(昭和3)年~  年 藤永田造船所、梅鉢鉄工場製
13.710× 2.490×3.270  16.3 t  定員 90 名 - 席
台車:KS46L モータ:50ps ×2 →60ps×2  直接制御
参考文献:「市電 市民とともに65年」大阪市交通局 昭和44年刊 ほか

-路面電車研究- INDEX   →鉄道車両写真集index
大阪市交通局 路線まとめ   25 30 528 1644 3050
参考1:阪堺電気軌道 モ121形 125

撮影場所:住吉

南海 モ121形(121-130):もと大阪市電1601形1929年 藤永田造船所製 1967年入籍
13.710× 2.488× 3.717  18.5 t  90 名(40席)
台車:ブリル77E-1 モーター:30kw×4 間接非自動 大阪車両にて改造
参考文献 :路面電車ガイドブック 誠文堂新光社1976年 382.83P
以下に示す履歴は「在籍車旧番対照表」398.399Pより

参考2:広島電鉄 750形 Ⅰ 757

 

撮影場所日時 不明

広島電鉄750形 761-64
旧大阪市電1601形( 1928~29年 藤永田造船所製 75両、梅鉢鉄工場製 25両)
13.710× 2.488× 3.877  15.76 t  90 名
台車:大阪市電形(KS-46L) 住友 モーター:AGE製 52kw ×2
参考文献 rp688/593 2000.4/1994.7

参考3:広島電鉄 2500形 2511

撮影:荒手車庫

形式 2500  2511-2512  1966年 大阪車輌工業製
もと大阪市電1601形の車体を改造、現存せず。
18.320: 2.440: 3.760  23.0 t  130 名 52 席
台車 大阪市電形改 モーター 40kw ×4
制御装置:間接自動 ブレーキ:電気併用空気
参考文献 rp319 1976.4

 

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