3001型は1956(昭和31)年に50両が製造されました。和製PCCカーとして試作された3000型の量産車です。3001形は3000形の高加減速、防音、防振といった要素を引き継ぎ 3000形同様「無音電車」と呼ばれました。
電動機は30kw×4で三菱 MB-3016-A、東洋 TDK-851-A、日立 HS-503-Grbの3種があります。
間接自動制御の制御器は日立製と三菱製があったようですが形式名はわかりませんでした。
直角カルダン駆動で 台車は住金製 FS-252、日立製KL-7 を履きます。
ブレーキは電気ブレーキと空気ブレーキを併用、空気ブレーキはドラムブレーキを採用していました。
発電ブレーキはマスコンで 空気ブレーキはブレーキ弁によりそれぞれ個別に操作します。非常ブレーキにはレールにブレーキシューを押しつけるトラックブレーキも搭載されていました。
間接自動制御であったため従来の直接制御車のようにいわゆる追いノッチ操作ができず加速操作(進段)がただちに反映されないためベテランの運転手さんには扱いにくかったようです。
また15 km/hまでは発電ブレーキ、15 km/h以下になって空気ブレーキを使うこととなっていましたが、在来車とは違う操作方法ゆえにドラムブレーキを焼き付かせる故障も続発したそうです。高性能であるがゆえ現場とりわけ保守の面からも敬遠されがちな車両でした。
3001形は市電全廃の1969年まで活躍を続けました。うち3021 ~ 3024は鹿児島市交通局に譲渡、700形連接車として再生します。
701AB・703ABは3021~24の車体をを改造、連接化したものであるのに対して702AB・704ABは余剰の台車を流用して車体は新製されています。
なお鹿児島入りした大阪市電はカオが細オモテになり傾斜もなくなっているので印象が多少オリジナルのモノと違います。→鹿児島市電 700形

撮影:1993年8月 緑木検車場での「市電保存車両展示会」にて
形式 3001型 1956(昭和31)年~ 年
3001~20 : ナニワ工機製、3021 ~30 : 帝国車両製、3031 ~50 : 日立製作所製
12.480× 2.470×3.250 15.5 t 定員 70 名 - 席
台車:3001~30 : FS-252 住金製、3031~50 : KL-7日立製 モータ:40ps ×4
参考文献:「市電 市民とともに65年」大阪市交通局 昭和44年刊 ほか
| -路面電車研究- INDEX →鉄道車両写真集index |
| 大阪市交通局 路線まとめ 5 25 30 528 1644 3050 |
*今回UPしている大阪市電は市電保存館に保存されているものです。
市電保存館はもともと港区の八幡屋交通公園内に1974年設置されましたが 大阪中央体育館建設に伴い1993年に大阪市交通局緑木検車区内に移転しました。
なお写真は 1993年7月27日~8月5日に緑木検車場で行われた「市電保存車両展示会」において撮影したものです。
参考文献:「市電 市民とともに65年」大阪市交通局 昭和44年刊 では--形ではなく--型と表記されおり大阪市電については型としています。
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