306編成は1960年新造の305編成と違い旧型車同士を1968年に連接改造した車両です。
301~304編成も旧型車同士の改造連接車でしたが同じタイプの車体を組み合わせています。
対して306編成の種車はそれぞれ個性的で連接改造に至るまでの経緯は複雑です。
306の種車は100形112 号。もと西武鉄道の木造車32号で1934(昭和9)年に入線、1936年には納涼電車用の車体が新造され夏期期間のみ車体をとりかえるなんてことをやっています。
1948年には車体を都電150形(車番不明 :1924年田中車輛製)ものに取り替えました。
301編成の種車となる113(2代).114(2代)も同じ都電150形(154.155:1927年田中車輛製)の車体を流用していますから見た目は同じです。(1953年にデビュー)
356の種車は200形202号。200形は納涼電車113(初代).114(初代)を1949年に一般車両に改造したものでした。戦後の車両不足をしのぐための簡易改造車で201号については5年ほどで廃車されました。202号は1956年に100形112号と固定編成を組むことになりました。この時 もと都電170形174(1924年川崎車輌製)の車体に載せ替えています。200形連結車は間接制御となり連結面の運転台を撤去、貫通路を取り付けました。なお新202は100形115号と台車を交換し112号と同じブリル76E2に換装されています。
112号はのち201号に改番されました。この江ノ電初の連結車は新200形と言っていいでしょう。
しかし急カーブに対応するため長めの連結器を取り付けたことが問題となりました。急カーブ通過時に貫通路の渡り板が大きく移動し危険なことがわかったのです。結果 貫通路は閉鎖されることとなりました。
この200形連結編成を12年後の1968年に連接車改造したのが306編成です。新車でデビューした305編成の8年後です。
この時、張り上げ屋根にするなどの車体の改修は行っていないので見た目は301編成などとほぼ同じです。
しかし306編成は種車となる車体が前述したように異なっていますので屋根の高さが異なります。
もともと車齢が高い306編成は300形では一番早く1991年に廃車されました。
306編成(306-356)もと201(112)+202
形式 300 306-356 1968年改造:東洋工機
24.976:2.400:3.840 38.0t 152名(64席)
台車:- モーター:SE118B(東芝)37.3kw×4
関節自動制御:ES-251A ブレーキ 直通空気、電気 クーラーなし
参考文献 江ノ電-懐かしの電車名鑑 湘南倶楽部編 2003年
rp418(145-149P )1983年 ほか
306 都電150形由来の車体

356 都電170形由来の車体

屋根の高さに差異あり 撮影 稲村ヶ崎 89.9
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