伊豆箱根鉄道 駿豆線 1000系 (珍車ギャラリー#398)

伊豆箱根鉄道 駿豆線 1000系 (珍車ギャラリー#398)

伊豆箱根鉄道1000系 驚きのバリエーション

伊豆箱根鉄道 1000系にはオリジナル車と もと西武501系となる転入車があります。
オリジナル車は伊豆箱根鉄道初の20m級両開き3D車。1963~71年に導入されました。
車体は西武所沢製で新製されたモノですが、足回りは中古品流用の吊掛車です。
自社大場工場で艤装されました。

伊豆箱根鉄道1000系 第1編成

第1編成は 1963年6月の西武所沢車両工場製車体。
オリジナル車編成では唯一McTMc編成となります。
ツリカケ駆動で制御器はCS-5を各Mc車に搭載。主電動機の出力は128kw(MT40(30?))。
車内はセミクロスシート。

1000系編成表① 第1編成(オリジナル車)
←三島③   修善寺①→ 一部セミクロスシート
モハ1000-サハ2000-モハ1000  Mc-T-Mc
第1編成:1001+2001+1002

伊豆箱根鉄道1000系 第2編成

第2編成は 1964年3月の西武所沢工場製車体。ほぼ同じ形状で車内はセミクロスシート。
ただし行先表示サボが付きました。
主制御器は1C8Mの三菱製ABF-168-15MH(ABFM-178 ?)でMMユニット方式となりMcMTc編成。
主電動機の出力は100kw(MT15)

第3編成は1969年3月の西武所沢工場製車体。ロングシート車となります。
なお画像がないので確認できませんが、行き先表示器がとりつけられ 戸袋窓付き車体になったそうです。

1000系編成表②  第2.3.4編成(オリジナル車)
←三島③ 修善寺①→   セミクロスシート(第3編成 のみロングシート車)
モハ1000-モハ1000-クハ2000   Mc-M-Tc
第2編成:1003+1004+2002 第3編成: 1005+1006+2003 第4編成:1007+1008+2004

伊豆箱根鉄道1000系 第4編成

第4編成は 1971年3月の西武所沢工場製車体。
車内はセミクロスシートに戻りましたので戸袋窓はありません。ただし行き先表示器付きです。足回りは第2.3編成に準じます。

ツリカケ駆動ではありますが、軽量車体構造、電磁直通ブレーキ(HSC)、MMユニット化(03F~)などを採用しました。

1963年から71年まで8年の永きに亘って導入されたので様々なバリエーションが生じたといえそうです。
これでおしまいといいたいところなんですが1000系はまだ増備されます。

伊豆箱根鉄道1000系 第7編成

もと西武501系となる転入車グループが追加されました。
第5~7編成です。1975~79年に譲受しました。
もともと4連2M2T だった501系を3連2M1T にしたことから、電動機は128kw級のMT-30 などから100kw級のMT-15 に変更しています。
さて1960年代後半の駿豆線といえば新車1000系を除いては大雄山線同様、旧国鉄の車両(モハ50形(50~59)、モハ60形(62、63)、クハ70形、クハ80形)などが走っていました。
これらのモノを流用したのかもしれませんね。1982、87、90年に廃車されました。

1000系編成表③  第5.6.7編成(もと西武501系)
←三島③   修善寺①→ ロングシート車
モハ1000-サハ2000-モハ1000  Mc-T-Mc
第5編成:1010+2005+1009(クモハ530+サハ1529+クモハ529:1957年製)
第6編成:1011+2007+1012(クモハ521+サハ1521+クモハ522:1958年製)
第7編成:1013+2008+1014(クモハ527+サハ1522+クモハ529:1958年製)

かくして、ツリカケ駆動あり、カルダン駆動あり。オリジナルあり、転入車あり。両開きドアあり、片開きドアあり。
ロングシート車あり、セミクロスシート車あり。
という普通なら同系列には収められないようなバリエーションをもつことになったのです。
ただ冷房化はなされずオリジナル車も1991年から2005年にかけて廃車されました。

 

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