キハ20系は国鉄が1957~66年に製造した一般形気動車です。
キハ20系とはこの20m級軽量車体にDMH17系エンジンを搭載した形式群の総称です。
酷寒地向けのキハ22形や2エンジン車のキハ52形などが該当します。
系列合計で1,126両が製造されました。
JR西日本には キハ20形8両、キハ52形13両の合計21両が承継されました。
キハ20形は加古川線用と芸備線用に配置されていましたが1989年までに全廃されました。
キハ52形は高山本線(富山 – 猪谷)用と越美北線用と木次線用に配置されていました。
最後に残ったキハ52形は大糸線(糸魚川 – 南小谷)用として越美北線から転じたものです。
2010年に廃止されました。
キハ20形500番台
キハ20形は 暖地向けの両運転台車。1エンジン形でトイレ付きです。1957~65年に409両製造されました。
500番台は最終グループ。室内灯が蛍光灯になり 台車もDT22C・TR51Bに変更されています。
キハ20形500番台 キハ20-518 加古川鉄道部(加古川線色)
撮影場所:津山
キハ20形500番台 キハ20-519 広島支社(芸備線色)
撮影場所:広島
キハ52形100番台
キハ52形は キハ20形の 2エンジン形でトイレ付きです。
100番台は1962~66年に製造された後期形。
キハ58形と同じくDMH17Hを2機 搭載します。
キハ52形100番台 キハ52-116 富山鉄道部(高山線色)
撮影場所:富山
キハ52形100番台 冷房改造車(ワンマンカー)
冷房装置は機関直結式のAU26、屋根上に熱交換器が設置されています。
1990年から 115・116・124・124 ・125・145・156の6両が改造されました。
あわせてトイレを撤去、ワンマン化されています。
キハ52形100番台改 キハ52-115 福井運転区(越美北線色)
撮影場所:福井
キハ52形100番台改 キハ52-115 糸魚川運転センター(国鉄色)
キハ52形100番台改 キハ52-125 糸魚川運転センター(旧国鉄色)
キハ52 125は2010年いすみ鉄道に譲渡
キハ52形100番台改 キハ52-156 糸魚川運転センター(首都圏色)
撮影場所:糸魚川
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