JR西日本 12系1000番台 近郊形改造客車

JR西日本 12系1000番台 近郊形改造客車

12系客車は波動輸送用の急行用客車として1969~78年に603両製造されました。
急行「雲仙」「きたぐに」「ちくま」など定期列車にも使用されています。
しかし元来波動輸送用として設計されたことから、寝台車・グリーン車・食堂車はありません。
(オハネフ12形という寝台車が存在しますがこれはナハネフ10形の改造車で10系客車の一族です)
冷房車であるのにもかかわらず 車庫で昼寝をしていた姿が目立つ残念な系列でもありました。
そこで国鉄ではローカル線の冷房化率をUPすべく 近郊形改造をした12系1000番台を登場させます。
1984~86年に鷹取工場、松任工場、幡生・広島・後藤の各車両所で計47両を改造しました。
オハ12形:23両 オハフ13形:12両 スハフ12形:12両
車端部の2ボックスをロングシート化し吊り手を設置しました。
白帯がないので識別は容易です。

12系1000番台  近郊形客車

オハフ13形1000番台  オハフ12-1006

オハフ13 1001 – 1012(22・23・1・42・34・8・10・17・52・2・11・12)
スハフと同様、トイレは使用停止のうえ閉鎖、洗面台と冷水器を撤去、
車掌室に乗務員扉を新設。
定員は22名増の112名(座席定員76名)。

オハ12形1000番台  オハ12-1001

オハ12 1001 – 1023
(87 – 91・74・96・97・49・72・73・143・146・189 – 191・203・163・164・193・194・206・210)
トイレと洗面所は残された。定員は32名増の120名(座席定員84名)。

スハフ12形1000番台  スハフ12-1010

スハフ12 1001 – 1012(26・27・90・24・46・21・37・23・72・73・30・65)
オハフと同様 トイレは使用停止のうえ閉鎖、洗面台と冷水器を撤去、車掌室に乗務員扉を新設
定員は22名増の112名(座席定員76名)。

オハフ13形1000番台  オハフ13-1005

撮影場所:鳥取

オハ12形1000番台  オハ12-1007 姫路

また一般車との併結に備えて客車用の直流24V電源引通し線も増設しています。 撮影場所:姫路

 

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