JR東海 キハ40形 2000番台→5000番台→3000番台

JR東海 キハ40形 2000番台→5000番台→3000番台

キハ40系は1977~82年に投入されたローカル線用標準型気動車です。
両運転台車であるキハ40形、片運転台車であるキハ47形とキハ48形に大別できます。
JR東海が継承したキハ40系は59両で うちキハ40形は14両(500番台2両・2000番台12両)です。
当初は首都圏色(朱色5号)でしたが1990年頃から湘南色(緑とオレンジ)のラインを入れたJR東海色に塗り替えられています。
キハ40形2000番台は暖地向け両運転台車(トイレ付き)でキハ40系の基本となる車両です。
1989~90年にJR東海はキハ40形2000番台(6両)のエンジンを英国 カミンズ製のC-DMF14HZ (350 PS) に換装、併せて冷房装置を搭載しました。なおこのエンジンは特急用のキハ85系と同じものです。
キハ40- 2030~32・58・59・2129 → 5030~32・58・59・5129 → 3001~03・05・3306・10
車番は原番+3000で5000番台となりましたが 99年から番号を整理し 3000番台に改番されています。
3000番台にしたのはキハ48形のC-DMF14HZ換装車が3000番台であることに倣ったものです。
ここではこの変化を追ってまとめてみました。

1997年からエンジンを C-DMF14HZB (350 PS)に換装したキハ40形2000番台は6000番となります。
3000番台においてワンマン改造されたのは3306のみですが6000番台は全てワンマン改造され 6300番台に改番されました

2000→6000→6300番台グループは別タイトルでUPしています。

オリジナル車

キハ40形2000番台 キハ40-2129 国鉄色

キハ40-2129:81年製→5129:90年改造→3010:00年改番 2015年廃車
撮影場所:美濃太田

 

エンジン換装車  C-DMF14HZ   5000番台→3000番台

キハ40形5000番台 キハ40-5059

キハ40-2059:80年製→5059:90年改造→3306:99年改番 2015年廃車
撮影場所:岐阜 地上ホーム

5000番台は1989~90年に2000番台のエンジンをC-DMF14HZ 換装したものです。
あわせて冷房改造、C-AU711Dを2基屋根上に搭載しました。
番号は+3000でしたが、1999年度に3000番台に再改番されました。
キハ40-2030 ~ 2032・2058・2059・2129 → 5030~ 5032・5058・5059・5129
→ 3001~ 03・05・3306・3010(注1:欠番があるのは6000番台とのかねあいから)

キハ40形3000番台 キハ40-3003

キハ40-2032:80年製→5032:90年改造→3003:00年改番 2015年廃車
撮影2014.4:一身田
3000番台は5000番台の車番を整理したもの。3001~03・05・10の5両。
欠番があるのは6000番台とのかねあいから。注1

ワンマン改造車 3300番台

キハ40形3300番台 キハ40-3306

キハ40-2059:80年製→5059:90年改造→3306:99年改番 2015年廃車 撮影場所:津?
6000番台は全てワンマン改造されましたが、3000番台のワンマン改造車は 3306のみです。

キハ40形3000番台 キハ40-3005 国鉄色

2011年から旧国鉄の一般形気動車(キハ20形など)の標準色に
撮影2014.4:亀山

注1:3000番台の空番04、07~09を埋めるように6000番台の下二桁が揃えられているのは、
国鉄時代、すなわち2000番台の番号順に合わせたものです。
途中の経過はあえて記載せず、現状と国鉄時代の番号を照合すると以下のようになります。
3001-2030
3002-2031
3003-2032
6304-2057
3005-2058
3306-2059
6307-2111
6308-2112
6309-2113
3010-2129
6311-2130
6312-2131

参考文献:鉄道ファン 597 特集キハ40系一族 2011.1
鉄道ピクトリアル 特集キハ40系 Ⅰ、Ⅱ 2008.7 2008.8
RailMagazine 356 キハ40系気動車のすべて 2013.5

 

 

 

 

 

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