山陽電気鉄道は、1910年に兵庫-須磨間を開業させた兵庫電気軌道がルーツです。600Vの軌道線で1917年に明石まで開通しました。
明石-姫路間は神戸姫路電気鉄道が1923年に開業させました。こちらは1500Vの鉄道線です。
1927年に宇治川電気が両社を合併、1933年に分社化されて現在の山陽電気鉄道が設立されました。
しかし当時は列車を直通させることはできず、全線が1500V化されるのは1948年のことです。
1968年には神戸高速鉄道との直通運転が始まり、併用軌道だった兵庫~西代間が廃止されました。
ここでは、270形、300形、850形といった旧型車を集めました。車両の大型化に貢献した車両です。
山陽電気鉄道 モハ270形 272
撮影場所:塩屋
270形は100形の更新車である250形の4 – 6次車にあたります。
ただ車両限界の拡大に伴い2000系ベースの17m級車体が採用されたことから、通称270形とも呼ばれています。
電動機 SE-107 制御器 CS-5.10 台車BW-6系(川車)
270 – 273(250形4次車)59年製、
274 – 283(250形第5次車)60・61年製 パンタの位置が変更されています
284 – 289(250形第6次車)61年製
86年姿を消しました。
山陽電気鉄道 モハ270形 275
撮影場所:塩屋
250系 形式 モハ 250 Mc 4両 車番274-77
製造初年 1961 川崎車両 全鋼製 17.670 2800 4120mm 32.0t 130名 54席
台車 BW-6A モーター 52*4kw ツリカケ駆動 制御装置 CS-10 ブレーキ AMA
データ 1976.8 RP327
山陽電気鉄道 モハ270形 287
撮影場所:板宿
250系 形式 モハ250 Mc 6両 車番284-89
製造初年 1961 川崎車両 全鋼製 17.670 2800 4120mm 32.0t 130名 54席
台車 BW-6A モーター 52*4kw ツリカケ駆動 制御装置 CS-10 ブレーキ AMA
データ 1976.8 RP327
山陽電気鉄道 モハ300形 310
撮影場所:板宿
300形は200形の更新車で62~68年に登場しています。
(Mc車300 – 321とM車である330形330 – 335の計28両)
最大限部品を流用するため、車体長15mのまま2.8mに拡幅された車体に載せ替えました。
それでもラッシュ時対応できるよう3扉としました。
電動機 SE-107B 制御器 RPC-101 台車BW-1(川車)
86年姿を消しました。(320は10形救援車に改造)
山陽電気鉄道 モハ300形 311
撮影場所:板宿
300系 形式 モハ300 Mc 12両 車番300-311
製造初年 1962 川崎車両 全鋼製 軌道線車輌扱い
15670 2800 4060 31.0t 115名 40席
台車 BW-1 モーター 52*4kw ツリカケ駆動
制御装置 RPC-101 ブレーキ AMA
データ 1976.8 RP327 S60.3廃車
山陽電気鉄道 クハ850形 853
撮影場所:塩屋
850形は1950年に登場しました。820形がベースとなる17mクロスシート車です。
(Mc車:モハ850 – 854(偶)とTc車:クハ851 – 855(奇)計6両)
電動機 制御器 PB-4(東芝) 台車BW-5(川車)
61~63年にロングシート化、81~83年に廃車。
山陽電気鉄道 クハ850形 855
撮影場所:板宿
800系 形式 クハ850 Tc 3両 車番851.3.5
製造初年 1950 川崎車両 全鋼製 17.670 2800 4120mm 32.0t 130名 54席
台車 BW-5A ブレーキ AMAR
データ 1976.8 RP327 S58.11廃車
山陽電気鉄道 クハ700形 715
撮影場所:西代
戦災等による車両不足を補うため割り当てられた国鉄63系と同型車。山陽初の20m級車。
2両のみが神戸高速乗り入れのために更新され、1977年まで残っていました。
700系 形式 クハ700 Tc 車番 709
製造初年 1947 川崎車両 全鋼製 20000 2800 4015mm 29t 159名 56席
台車 DT-13S ブレーキ ACA
データ 1976.8 RP327 注データは709のもの
-鉄道車両写真集- |
山陽電気鉄道 250形 300形 850形 1985年以前 事業用車 2000系 2300系 2700系 1985年以前の3000系 へJUNP |
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