世田谷線は、玉川電気鉄道(玉電)が、1925年に三軒茶屋 – 世田谷間- 下高井戸間を開業したのがルーツです。
1938年、玉川電気鉄道は東京横浜電鉄(現・東京急行電鉄)に合併され、玉川線となりました。
1969年、玉川線の渋谷-二子玉川園間が廃止、残った支線部分が世田谷線と改称されました。
ここではデハ300形登場以前となる 懐かしの車両をご覧いただけます。
東急 世田谷線 デハ70形 73
東急電鉄70形は戦中から戦後(1942~46年)にかけて8両が川崎車輛で製造されました。
当初、集電装置はポールで、また両運転台という見るからに古風な路面電車の出で立ちでした。しかし連結運転を念頭に設計されており、間接非自動制御 (HL)となっています。
1949年に集電装置をビューゲルに変更、1956年にはパンタグラフ化されました。
1967年に“連結2人乗り”改造を受け片運転台化されています。
80形と同じく1978年から車体更新が始まりました。外板の全面張替えや電源装置のSIV化などが実施されています。
1990年~には前照灯を前面下部に移動してシールドビーム2灯化がなされイメージが大きく変わりました。
また1994年には駆動方式をカルダン駆動に変更し、台車をTS332に交換しています。
なお1999年より順次廃車となった70形は2000年には形式消滅しましたが、足回りは300形に引き継がれています。
撮影場所:上町周辺
形式 デハ70形 (71-78) 両数 8 1942年 川崎車輌製
13.960×2.300× 3.970 18.4 t 定員100名 32 席
台車 TD-7 モーター GE263A 48.5kw/h×2 ツリカケ式
ブレーキ SME 参考文献 rp319 1976年 1983年撮影
東急 世田谷線 デハ70形 71
撮影場所:下高井戸
1992年5月撮影
東急 世田谷線 デハ70形改 74 カルダン駆動
撮影場所:上町周辺
形式 デハ70形 改 (71-4.7.8) 両数 6 1994-96年カルダン駆動に改造
13.960×2.300× 2.300 19.4t 定員100名 32 席
台車 TS-332 モーター GE263A 48.5 ×2 カルダン駆動
ブレーキ SME 奇数車はSIVを搭載するため0.2t程重い。
参考文献 rp688 2000年 1999.8撮影
東急 世田谷線 デハ80形 85
東急電鉄80形は、1950~1953年に、日立、東横製作所、川車で28両が製造されました。
81~86は新製ですが、87~108は旧型車の鋼体化改造となっています。
(種車は88~ 102がデハ1形、87、103 ~ 108がデハ20形)
玉川線末期となる1967年以降に“連結2人のり”化が行われ、81~84は連結面側の運転室を撤去しています。
ただし85,86号は両運転台のまま残されました。
1969年の玉川線廃止により87 – 103と108号が廃車され、1978年の段階では生き延びた新製車6両だけに車体更新(外板の全面張替えや電源装置のSIV化など)が実施されました。
1989年には前照灯を前面下部に移動してシールドビーム2灯化がなされイメージが大きく変わりました。また1994年には駆動方式をカルダン駆動に変更しました。
この時台車をTS332に交換しています。なお1999年より順次廃車となった80形は2001年形式消滅しましたが、カルダン駆動の足回りは300形に引き継がれています。
撮影場所:下高井戸
形式 デハ 80形 (81-86) 両数 6 1950年 日立.東横
13.960×2.310× 2.310 20.7t 定員100名 32 席
台車 TD-8 モーター HS-3502 74.6kw/h×2 ツリカケ式
ブレーキ SME 参考文献 rp319 1976年 1983年撮影
東急 世田谷線 デハ80形改 81 カルダン駆動
撮影場所:上町周辺
形式 デハ 80形 改 (81.2.5.6) 両数 4 1994-96カルダン駆動に改
13.960 2.300 2.300 21.2 t 100 名 32 席
台車 TS-332 モーター HS-3502 74.6 ×2 カルダン駆動
ブレーキ SME 奇数車はSIVを搭載するため0.2t程重い。
参考文献 rp688 2000年 1999.8撮影
東急 世田谷線 デハ150形 153
東急150形は、1964年に東急車輛で4両が製造されました。
デハ80形などと同じ13m級3扉車体ですが、オールステンレス車体である初代7000系を彷彿させるコルゲート付きの角張った車体となりました。
しかし150形はステンレス製ではなく、スチール製(耐候性高抗張力鋼)なのです。
性能的にもカルダン駆動で間接自動制御であったデハ200形(1955年製)からは大きく後退したツリカケ駆動、間接非自動制御車となりました。
それはデハ200形にできなかったこと。すなわち他形式との連結=総括制御を可能するためでした。
1983年から更新が始まり、片運転台化とともに顔つきも少し変わりました。
しかし、70形や80形のようにカルダン駆動に改造されることはなく、ツリカケ駆動のまま2001年、300形に置き換えられました。
撮影場所:山下
形式 デハ150形 (151-154) 両数 4 1964年 東急車輌製
13.960×2.300× 2.310 18.0t 定員100名 32 席
台車 TS-118 モーターTDK-540 60kw/h×2 ツリカケ駆動
ブレーキ SME 参考文献 rp319 1976年 1983年撮影
東急 世田谷線 デハ150形 154_
撮影場所:
1992年5月撮影
-鉄道車両写真集- |
東京急行電鉄 世田谷線 300形 70形 80形 150形 へJUMP |
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