豊橋鉄道渥美線は、渥美電鉄が1924年に開業した路線で当初から電化路線です。
1940年に名古屋鉄道に合併され名鉄渥美線となりました。現在の豊橋鉄道渥美線になったのは1954年。
名古屋鉄道が渥美線を東田本線(市内線)を経営する豊橋鉄道に譲渡したときからです。
ですから、豊橋鉄道渥美線として、もう70年近い歴史を経てきていることになります。
豊橋鉄道では1968年に、鉄道線車輛の大改番を実施しました。
機関車の場合、車体の自重をもとにデキ350形なら35t機というわけですが、デキ450形は40t機なので、あまり厳密なものではないようです。
1984年に貨物営業は廃止されましたが、多種多様な機関車が在籍しておりました。
デキ450形451
1929年に田口鉄道が開業にあたり日車で新造した箱形40t機。デキ53。
1965年に渥美線へ転属、600Vに降圧。
1968年の改番でデキ450形451となりました。
本線貨物列車用の電気機関車として長く活躍しましたが、
1984年の貨物営業廃止時に廃車。
主電動機:TDK-522-A(111.9kW)×4基(600V) 歯車比:3.89
デキ400形401
1956年に豊橋鉄道が東洋工機で新造した箱形40t機。ED401。
1968年の改番でデキ400形401となりました。
本線貨物列車用の電気機関車として長く活躍しましたが、
1984年の貨物営業廃止時に廃車。
主電動機:MT40-B(113kW)×4基(600V) 歯車比:3.95
デキ350形351
1955年に西武鉄道が所沢工場で製造した35t級の凸形電気機関車。1形(2代)2号機。
これを同年、すぐさま豊橋鉄道が購入、デキ1000形1001となりました。
1968年の大改番により、デキ350形351に。
1984年の貨物営業廃止時に廃車。
主電動機:SE102(78.3kW)×4基(600V) 歯車比:3.42
デキ210形211
1923,25年に愛知電気鉄道が日車で新製した20.0t級の凸形電気機関車。
1935年、愛知電気鉄道は名岐鉄道と合併し名古屋鉄道になりましたが、車番は継承、デキ360形(360 – 362)に。(1949年に360が363に改称)
戦後、362は渥美線に配属されました。
1954年に名鉄が渥美線を豊橋鉄道に譲渡、デキ362もそのままの番号で継承されました。
1968年の大改番により、デキ200形201に。
1984年の豊橋鉄道の貨物営業廃止後も入換用として残りましたが1997年1500V昇圧時に廃車。
主電動機:ウェスティングハウス製(37.3kW)×4基(600V) 歯車比:?
デキ200形201
1939年に渥美電鉄が木南車輌で新製した20.0t級の凸形電気機関車ED1。出力194KW。
1940年に名鉄との合併時にデキ151となりました。
1954年に名鉄が渥美線を豊橋鉄道に譲渡、デキ151もそのままの番号で継承されました。
1968年の大改番により、デキ200形201に。
1984年の貨物営業廃止時に廃車。
主電動機:?製(37.0kW)×4基(600V) 歯車比:?
デワ10形11
1923年に渥美電鉄が日車で新製した木造2軸単車デハ100形。
1940年に名鉄との合併時にモ1形に編入
1943年 電動貨車に改造、デワ30形に
1954年に名鉄が渥美線を豊橋鉄道に譲渡、そのまま移籍。
1966年に31, 32が廃車となり、1968年の大改番では変化無し、
1973年に33がデワ10形(11)に改番。
1984年の貨物営業廃止以降は車両区の入れ換えに従事、
1997年の1500V 昇圧時に廃車。
-鉄道車両写真集- |
豊橋鉄道 電気機関車 昇圧以前の旧型車 1900系 へJUMP |
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