大阪市電(大阪市交通局)5型 2階付き電車 5 1904~1911年 1953年復元

大阪市電(大阪市交通局)5型  2階付き電車 5 1904~1911年 1953年復元

画像の5号機は市電50周年を記念して1953年に製作された復元車です。1923(大正12)年製の2軸単車701型720を種車に改造しています。
当時はポール集電で車体の前後に搭載していました。台車はドイツ製のヘルブランド台車を装備していました。(この台車も保存されています)
2階付き電車は 日本では他に見られない珍しい路面電車ということもあって伊藤博文や山県有朋といった著名な政治家が築港を視察した際、この2階付き電車が仕立てられました。
大阪市電の広告塔的な存在だった一面がうかがい知れます。
オリジナルの2階付き電車は1904(明治37)年~1911(明治44)年製で主として築港線で運行し魚釣り電車、納涼電車として親しまれたとあります。
今回の画像は1993年8月 緑木検車場での「市電保存車両展示会」で撮影したものです。車内に入ることもでき 私も2階に登ってみました。螺旋階段の幅は本当に狭く体をよじるようにして昇ってのを覚えています。これでは乗降時間がかかってしまい通常運行ではかなり扱いにくかったのではないかと思われます。
よってイベント列車的な使い方がされたのではないでしょうか。市民の人気もあり1906(明治39)年に2両追加されています。

ただ乗務員にとっては扱いにくいということもあり1911(明治44)年地方鉄道に身売りされることとなったそうです。大阪で活躍したのはわずか7年しかなかったんですね。以後、どこでどのような姿で活躍したのでしょうか?

撮影:1993年8月 緑木検車場での「市電保存車両展示会」にて

形式 5型   1904、06年 汽車会社製  1953年復元
9.090× 2.270× -  9.0 t  定員 66 名 - 席
台車:ヘルブランド ドイツ製  モータ:35ps ×2 直接制御
参考文献:「市電 市民とともに65年」大阪市交通局 昭和44年刊 では--形ではなく--型と表記されおり大阪市電については型としています。

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大阪市交通局 路線まとめ  5 25 30 528 1644 3050

今回UPしている大阪市電は市電保存館に保存されているものです。
市電保存館はもともと港区の八幡屋交通公園内に1974年設置されましたが 大阪中央体育館建設に伴い1993年に大阪市交通局緑木検車区内に移転しました。
なお写真は 1993年7月27日~8月5日に緑木検車場で行われた「市電保存車両展示会」において撮影したものです。

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