新京成電鉄 8800形 8804編成(珍車ギャラリー#202)

新京成電鉄 8800形 8804編成(珍車ギャラリー#202)

先頭車改造されたTc車をもつ-新京成電鉄 8800形 8804編成-

かつて新京成電鉄8800形は2つのグループに分けられました。(8800形とするとややこしいので以下、系と表記します。)
6連のグループと8連のグループです。
6連は京成千葉線乗入れ用という位置づけで、サイドのラインもN800形と同じく新京成マルーンに変更したので見た目は多少違います。
とはいえ、8連とは、車体もその性能も基本的には何も変わりません。ただ、番号の振り方が全く違うのです。

新京成における車番の振り方

まず、8連ですが8856編成を例にとると津田沼側から8849.8850.8851…と割り振られ松戸側は8856となります。
このような番号の振り方は京成や京急などでも見られるものです。
せめて10の位を編成毎に揃えてくれたら、1の位が号車番号と一致するのでわかりやすいのですが…。
適当に?突っ込んで追番しているのでわけが分かりません。
なお8800系の場合、M車はモハ8800形、T車はサハ8800形などと書類上区別はされています。ですが、
パッと8852は?と問われて、それだけでサハかモハか区別できる人はマニアの粋を越えています。

次に、6連です。8804編成を例にとると津田沼側から8804-1.8804-2.8804-3…と割り振られ松戸側は8804-6となります。
これは古くは京急800系、近年では京成新3000形で用いられている手法です。
号車毎の数字がハイフン以下で示されており、わかりやすいですね。

あまり新京成のことをよく知らなかった私は、これは番号が行き詰まった東武の8000系のようなもので、これに懲りた新京成は今後ハイフン付きの番号に移行するのかと思っていました。
ところが新系列である8900形は従来型の4桁番号ではありませんか。
えーどうして?と思って調べてみると…。
6連化されたのは、2006年。1993年製の8900系よりも後。
すなわち、これは編成組み替えにより生じた新番号だったのです。
編成替えしてもクハはやはり両端に持って行くのが当然ですから、続き番号で編成を組んでいけるわけがありません。
そこで改番するなら、従来の番号と混同しないようにと新ルールを適用したのです。

新8801編成(6連)

ところで8801-1編成は8801編成と呼ばれているそうです。
さすれば、従来の8801編成と重複するではないか?と思いましたが、そこは良くできたもの。
従来の8801編成8連は6連改造対象車ですから問題ありません。
つまり8802編成から8804編成についても重複の心配はないのです。
ちなみに従来の8801編成と申しましたが、新京成では、かねてから、これを「8808編成」と、松戸側の車番で呼んでいたそうです。
2021年現在、8800系はすべて6連化されており、旧8812編成が8808編成となります。
しかし旧8808編成は2006年に6連化し消滅。
新8808編成が登場したのは2012年ですから、現場での混乱はなかったということになります。
(でも、なぜ、松戸側の車番で呼ぶのでしょう?何年も前からこうなることがわかってそうしていたというなら…うーむ。恐るべし新京成。)
そんなわけで、2006年。8800形8連×3本=24両は、8800形6連×4本=24両に組み替えられました。
既存の8連8808.8848.8872編成から、M1(6号車)T2(4号車)を抜き取り、6連を3本造りました(A編成)。
4M4Tから3M3Tになったわけですが、4個モータ制御のVVVFインバータ制御器でしたからM車毎に制御器は付いており特に問題はありません。
ただT2にコンプレッサとSIVを搭載していたので、これらをTc1.Tc2車に分散移設しました。

新8804編成(6連)は中間車を寄せ集めました.

次に抜き取られたM1(6号車)T2(4号車)を寄せ集めて6連を1本造ったのですが(B編成)、まづM1車にはパンタグラフと断流器が付いていません。
N800形と同じシングルアームのパンタグラフと断流器を新調しました。
8804-3(M2;旧8870)と8804-5(M;旧8806)です。
加えてB編成には先頭車(クハ)がありません。中間付随車(サハ)に運転台を取り付けました。
8804-1(Tc1;旧8868)と8804-6(Tc2;旧8804)です。
というわけで、今回の珍車は、この先頭車改造されたTc車をもつB編成、すなわち8804編成です。
「先頭車改造なんて珍しくもない。」とお思いの方も多いと思います。
確かに短編成化するに及んで、中間車をこのように先頭車改造する例は、国鉄末期に多く見られます。
先日事実上引退した419系(583系改造)も、この例としてあげられます。
しかし、いわゆる民鉄においては、(引退した車両を地方鉄道に譲渡する場合を除いて)先頭車改造することは、珍しいことなのです。
むしろ先頭車が余剰する例は、阪急や京急そして新京成にもみられました。
これらについては中間車化し運転台の跡を残す車両が多く見られます。
兄貴分の京成においては、余剰のクハを6両かき集めて編成した3616Fが存在するくらいです。

新京成が短編成化した理由

特に地方において輸送量が減少し短編成化してゆく国鉄と右肩上がりの需要にあわせ長大編成化してゆく大手民鉄。
電車の編成両数を見るに付けてもその事情を察することができます。
とはいえ、新京成電鉄にあって、今回の短編成化は輸送量の減少がもたらしたものではありません。
新たに乗り入れる京成千葉線の需要に合わせてのことです。
千葉線は首都圏に向かう本線ではありませんが、兄貴分の京成にあわせて短編成化するなんて…。

なかなかやるねえ。新京成電鉄。

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