土佐電気鉄道(とさでん交通) 1000形 冷房車(アルナ工機製)1981年~ 西鉄330形

土佐電気鉄道(とさでん交通) 1000形 冷房車(アルナ工機製)1981年~ 西鉄330形

1000形は1981年にデビューした土佐電気鉄道初の冷房車です。アルナ工機で2両製造されました。同時期に製造された岡山電軌7000系とよく似た軽快電車のスタイルです。
制御器は西日本鉄道北方線330形から流用した日立製KR-8(直接制御)、台車も西鉄330形から流用したKL-11Bを履いています。
モータはHS313BR (38kW×2)、駆動方式は吊り掛け駆動です。なお車内はセミクロスシートです。

北方線は小倉電気軌道が電化、1932年に全線(魚町-北方)複線化した4.6kmの路線で西鉄軌道線としては異色の1067mm路線です。
1942年2月九州電気軌道に吸収合併され、同年9月戦時合併により西日本鉄道北方線となりました。
1970年代以降、北方線は衰退の一途をたどりモノレール建設に用地を提供する形で1980年11月には全線廃止されています。
330形は1957~64年に13編成(×2=26両)投入された主力車両です。
編成としたのは2車体連接車だからです。1車体あたり7,2mで全長15mとなります。路面電車は単車で12m級というのが普通ですから連接車で15mというのは短いですね。普通、連接車は間接制御ですから直接制御車は珍しい例です。また動台車が中間台車というのも珍しいですね。

参考文献(私鉄の車両9 西日本鉄道)によれば従台車のみ5両分が土佐電気鉄道に引き取られたとあります。つまり このうち4つを動台車に改造したわけです。
アルナ工機の製作スタッフは土佐電気鉄道から久々のオーダーに小躍りしたのではないかと思われますが、面食らったことでしょう。
1959、1962年日立製の333~41ABからパーツを流用したと思われます。モータやギア付き車軸などは動台車KL-12から転用したのではないでしょうか。
330形の車体はどこの路面電車事業車にも引き取られること無くすべてが廃車解体されてしまいましたが、足回りは生き延びています。
そうそう、土佐電気鉄道は1990年から世界中の電車を高知に集めて走らせていますが、もとリスボン市電の910形も
電装化したKL-11Bを履いています。

1000形

形式 1001 (01.02) 1981年 アルナ工機製
12.200: 2.200: 3.800   16.5 t   70 名 34 席
台車:KL-11B 日立  集電装置:Zパンタ  出力38kw×2
冷房装置 あり ブレーキ SM-3 参考文献 rp688 2000.4

1002 1992年12月撮影

*窓は上段固定、下段上昇です。 撮影場所:はりまや橋

参考:西鉄 北方線 331形 334

西鉄 330形
331・332AB:1957年川車製 333~41AB:1959、1962年日立製 342・43AB:1964年九州車輌製
全鋼製車体  定員70人(席26)北方側がA車、魚町側はB車
15.000×2.030×3.750 15.0t  直接制御 ツリカケ駆動 38kw×2
動力台車:OK-19A(川崎)、KL-12(日立)従台車:OK-19B(川崎)、KL-11B(日立)
SME直通ブレーキ、非常用発電ブレーキ(直接制御器の操作によって動作)
参考文献:路面電車ハンドブック 1976.6

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