600形は1957~64年に31両製造された土佐電気鉄道の主力車両です。
1957~61年製(601~621)は自社工場製の半鋼製、1963、64年製(622~631)はナニワ工機製の全鋼製と大別できます。
自社工場製の600形には鉄道線である安芸線に直通運転する連結運転可能な間接制御車と軌道線専用車両となる直接制御車がいます。対して ナニワ工機製の後期車はすべて間接制御車で台車もNK-23オンリーです。
600形間接制御車は車体長12.7m、モータ出力は50kw。輸送量が大きい600形は重用され最大3両連結で直通運行していました。
しかし経営状況は思わしくなく安芸線は国鉄阿佐線(現土佐くろしお鉄道ごめん・なはり線)に用地を提供することになり1974年に廃止、直通運転もなくなっています。
10年先には直通運転がなくなるということがわかっていたのなら1964年まで間接制御車を製造続けているのはいかがなものか?とも思われます。
しかし600形は安芸線廃止後も軌道線で連結運用するつもりだったのです。 ここでUPしている画像は1984年撮影のものです。
1987年に連結運転は廃止、現在はジャンパ栓を取り外しています。ブレーキは連結運転対応のSMEですがSM-3に変更されているかもしれません。
1982年から冷房化改造が開始され、1996年に全車完了しました。
初期に改造された613~621は富士電機製、後期に改造された601.602 608~612は三菱電機製の冷房装置を搭載しています。
ここでは非冷房車をUPしていますので「とさでん交通」以前の車両です。冷房改造車は別タイトルでUPします。
600形 間接制御車 FS-73台車 1963年 ナニワ工機製
形式 600 622-631 間接制御車 1963,64年 ナニワ工機製
13.120: 2.275: 3.939 16.6 t 80 名 34 席
台車 NK-23 ナニワ 集電装置 パンタ モータ 38.2kw×2 ブレーキ SME
参考文献は「鉄道ピクトリアル#688 2000年4月」ですので冷房改造車のデータです。
622 ジャンパ連結器付き 1984年12月撮影

*車掌台部分の引き窓に注目!
626 ジャンパ連結器付き 1984年12月撮影

*車掌台部分の引き窓に注目!
631 ジャンパ連結器付き 1984年12月撮影

参考:623+614 連結運転 1992年12月撮影

1987年に連結運転は終了していますが、桟橋車庫から営業線まで引っ張り出している光景です。
ジャンパ栓は外していますが連結器がそのままだったのはこういう使い方があったからと思われます。
撮影場所:桟橋
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