京都市電(京都市交通局) 700形 準張殻構造軽量車 1958~1974年

京都市電(京都市交通局) 700形 準張殻構造軽量車 1958~1974年

1937~年製の600形がワンマン化されて1600形に、1950年~製の800形、1955年~製の900形がワンマン化されて1800形、1900形に改番されています。
その後、1958年から700形が製造されたのですがワンマン化されていません。700形とはどんな車両だったのでしょう。

700形は800形と同様に制御装置の違いによって直接制御車(701 – 723)と間接制御車(724 – 748)に分類されます。直接制御車については旧型車からKR-8を流用。間接自動制御車は三菱製のAB制御器(AB-72-6MDC)です。
主電動機はSS-60(45kW×2)。台車は701~715が日立製KL-11。716~737・744~748が日車製NS-13。738~743がナニワ工機製NK-24となっています。

ここまでは特になんと言うこともないのですが、ポイントは車体です。
700形はナニワ工機が開発した準張殻構造の軽量車体を採用しました。
車体長は12.3mで800形よりやや大きめですが車体重は2t以上軽くなっています。SS-60モータの採用と相まって高加減速が自慢の軽快で近代的な車両でした。
でもこの軽量車体がワンマン化の対象とはならなかった大きな原因だったのです。10m級の1600形では車体長が短く問題にならなかったみたいですが、12m級の800形では扉の位置を中央に移設しています。運転手さんが後方監視をするためです。同じく12m級の700形もそうしたいところですが、準張殻構造の軽量車体では無理だったのです。

結果、700形はツーマンカーのまま路線短縮に合わせて優先的に廃車され、1974年の烏丸線廃止時に他のツーマンカーとともに廃車され形式消滅しました。
引き取り手もなくひっそり消えていった極めて短命となる残念な路面電車です。

京都市交通局(京都市電) 700形

形式 700 :701~748 1958~62年 ナニワ工機製(722.723のみ東洋工機製)
12.320: 2.430: 3.800    t   85 名 32席
台車 KL-11:日立製ほか   モーター SS-60 : 45.0kw ×2
制御装置 KR-8(701 – 723)AB-72-6MDC(724 – 748):三菱  ブレーキ SM-3 参考文献:Wikipedia

703 ナニワ工機製 保存車

台車:KL-11 日立製

718 ナニワ工機製

台車:NS-13 日車製

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