1001形は 阪堺電気軌道初の超低床型車両(LRV)で アルナ車両が提唱するリトルダンサーシリーズ「タイプUa」になります。
形式から「モ」がなくなりました。無蓋電動貨車デト11形11(1952年帝國車輛製)が2000年に廃車されて以後の新形式であることが背景にあると思われます。
それはさておき「堺トラム」という愛称がついたのは 堺市による阪堺線活性化支援策の一つとして導入されたからです。
堺市のHPによると支援前(2009年度)の営業収益は大阪市内が約10億円であるのに対し堺市内は約2億円。対して営業費用は大阪市内が約11.4億円であるのに対し堺市内は約4億円。
堺市内が足をひっぱっています。しかしこれは制度上の問題です。上町線ワンマン化の2年前となる1974年に南海(大阪軌道線)は大阪市内または堺市内1回乗車を1区間とし大阪市内(今池、住吉、我孫子道、阿倍野での乗換を含む)・堺市市内相互間を2区間としました。私には上町線だけを優遇しているように思えました。
堺市民の視点で考えてみてください。ちなみに当時1区間40円、2区間60円です。大和川を越えるだけで運賃が5割高になるのです。加えて その前年には上町線 阪堺線(天王寺駅前-浜寺駅前間)の直通運転をやめています。天王寺方面に行こうとすれば乗り換えも強いられるわけです。この制度が堺市民の利用にブレーキをかけたのは間違いありません。
2010年にスタートした阪堺線活性化支援策は軌道の改修等に充てる補助金だけではありません。運賃にもメスが入れられました。1区間210円、2区間290円だったものを全線均一の210円としました。一日切符「堺おもてなしチケット」も発行されました。市内の南海バスにも乗れて 沿線施設等の割引特典付きこれで700円(我孫子道以南なら500円)は安い。私も何回か利用しています。
恵美須町-住吉前の列車本数の激減ぶりにはびっくりですが、2016年に住吉-住吉公園間が廃止され 今や「天王寺駅前(HN01)-住吉-浜寺駅前(HN31)」 がメインルートとなっています。そんな活性化支援策を支える車両が1001形です。阪堺線の利用者数が大幅に増加している中でも高齢者の利用増加は著しいとありました。車両のバリアフリー化が利用者拡大につながっているということでしょう
第1編成の1001「茶ちゃ」は2013年8月にデビュー。第2編成の1002「紫おん」は2014年3月にデビュー。第3編成の1003「青らん」は2015年3月にデビュー。
制御方式はもちろんVVVFインバータ制御で誘導電動機 (85kW)×2のパワーを自在軸継手式の直角カルダン駆動でドライブします。
阪堺電気軌道 1001形 堺トラム
形式1001 1001~02 ABC 両数2(2014.3現在) 製造初年 2013 アルナ車両
16.300×2.400 ×3.750 23.0 t 27/76 名
VVVFインバータ制御 SVF087-B0 台車 SS-11 住友 モータ TDK6407-C 85kw×2
参考文献 鉄道ピクトリアル 鉄道車両年鑑 2013版 #881/2013.10
1001A 「茶ちゃ」

撮影場所:浜寺駅前
1002B 「紫おん」

撮影場所:天王寺駅前
1003B 「青らん」

撮影:2018.6 住吉
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