阪堺電気軌道 モ501形  カルダン駆動車 非冷房車 ワンマンカー 1957~86年 

阪堺電気軌道 モ501形  カルダン駆動車 非冷房車 ワンマンカー 1957~86年 

モ501形(501~505)は 1957年に帝国車輌で製造された全金属製大型ボギー車。モ161形以来の26年ぶりの新製車両となります。
平行カルダン駆動であるだけでなく路面電車初*空気バネ台車(KS-53)を備えた当時最新鋭の路面電車と申せましょう。
日本初となるカルダン駆動の路面電車は1953年に登場した東京都電5501形です。そしてモ501形のモデルともいえる大阪市電3001形(1956年製)も挙げておかなければならないでしょう。
いずれも直角カルダン駆動です。メンテナンスが難しくいずれも早々に引退しています。平行カルダンの採用は大英断だったといえるでしょう。同世代といえるモ501形が2026年の今もなお全車が現役ばりばりなのですから。

帝国車両工業は堺で創業した梅鉢鐵工所がルーツ。1941(昭和16)年に改称された当時は満鉄の車両も製造していました。
戦後は国鉄をはじめ日本全国の私鉄車両を手がけており技術力の高さがしのばれます。地元の南海にも多くの車両を供給しています。
1968年に東急車輌製造に吸収合併されました。

ワンマン運転は上町線(住吉-我孫子道含む)からスタートしました。1976年の実施にあわせて方向幕が小型化されています。それまで系統番号と行き先を表示する形でした。わざわざ小さくしたんですね。小型化したのは方向幕を新設したモ161形などと共通化したためだそうです。
1985~86年に三菱電機製の定番冷房装置 CU77Nを搭載して冷房化されました。こちらは別タイトルでUPします。

モ501形 非冷房車

モ501形(501~505):1957(昭和32)年 帝国車両製
13.310× 2.436× 3.650  15.8 t  90 名(36席)
台車 KS-53 (汽車)モーター TDK830-A 30kw×4  駆動方式:平行カルダン
制御装置 間接自動制御 AB44-6M(三菱) ブレーキ SME-D→SM-3
参考文献 :路面電車ガイドブック 誠文堂新光社1976年 384.85P ほか

504 雲塗装(オレンジ)

撮影日時不明 住吉

参考 KS53台車

*路面電車初の空気バネ台車:正確に言えば1950年に横浜市電1300形1329号に搭載されたKL-1台車(日立製)が最初です。
ただし1329号は次世代の電車を模索するために各種の試験を行う目的で改造されたものです。KL-1台車も試作台車で3ヶ月後には別の台車に振り返られています。

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