1900形は1955~57年に製造された900形をワンマン化改番した車両です。
900形は600形から続く京都市電伝統のスタイルを引き継ぎ 800形よりやや大きめ12.9mの中型車で35両製造されています。
800形同様 間接自動制御車と直接制御車の2グループに分類されます。
1955年製グループは間接自動制御器であるES-250A(東洋製)を搭載した901.902、AB44-6-MDC(三菱製)を搭載した903~915。
1957年製グループは直接制御器のKR-8(三菱製)を搭載した916~935となります。(931 〜 935は当初、東洋電機製造DB-1のちKR-8に換装)
後から作られた方がメカとしては旧式なのがおもしろいところです。
間接自動制御車が投入される線区は限定されていました。15両で必要数に至ったということですね。対して直接制御車は全線で使えます。当時旧型車(直接制御)の置き換えが進んでいたという事情から直接制御車で追加投入したとおもわれます。こうした経緯を踏まえても直接制御車グループと間接制御車グループは別形式にするべきだったと私は思います。当局は現場の声にどれだけ耳を傾けていたのでしょうか。
間接制御車は短命です。901、902の2両がまず1970年に廃車となり残る903 〜 914も1971年烏丸線での連結運転廃止にあわせ廃車されました。
引き取り手も現れませんでした。対して直接制御車は1970年からワンマン化されることになりました。単純に+1000され改番、1900形に生まれ変わります。
対象となったのは直接制御車のうち916 〜 931。ワンマン化にあわせ後部扉を閉鎖して中央に降車扉を新設しました。前照灯を白熱灯1灯からシールドビーム2灯に変更、その間にワンマンカー表示を取り付けています。
直接制御車のうちワンマン改造されなかった932 ~ 935は烏丸線廃止に伴うツーマンカーの運転終了により1974年に廃車。
935は保存され2014年3月からは梅小路公園にて公開展示されています。

直接制御車の15両はそのすべてが広島電鉄に移籍しています。1977年に1904,1908が先行して移籍。京都市電全廃後の1978年に残り全てが移籍しました。形式は変更していませんが車番は1901 ~ 1915となりました。なお-15となっているとは限りません。例:1927→1911
2024年から廃車が進んでいますが、今も現役です。ちなみに901が1970年に廃車されてから50年以上の歳月が流れています。
- 1957年製 916 – 927:ナニワ工機製→1901~1911
1957年製 928 – 930:東洋工機製→1912~1913
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- 1957年製 931 :日車製→1915(932 ~ 935はワンマン化されずに1974年で廃車)
京都市交通局(京都市電) 1900形 900形改造 ワンマンカー
形式 1900 :1916~931 1970年から900形直接制御車をワンマン化、改番
11.950: 2.440: 3.810 15.9 t 94 名 34席
台車 KS-40J(ブリル77E タイプ): 住金ほか モーター SS-50→SS-60 : 45.0kw ×2
制御装置 KR-8:三菱 ブレーキ SM-3 参考文献:路面電車ガイドブック(1976年 誠文堂新光社 刊)
間接自動制御車(901~915)、直接制御車(932~935)はワンマン化されていません。
種車の製造年、製造会社
- 1955年製 901 – 915:ナニワ工機製→間接自動制御車
- 1957年製 916 – 927:ナニワ工機製
1957年製 928 – 930:東洋工機製
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- 1957年製 931 – 935:日車製
広島電鉄1901 もと1916 1957年ナニワ工機製

京都市電1900形は最後まで残っていましたが なぜか画像が見当たりません。お許しを!
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