弘南3600系はもと東京急行電鉄3600系。内訳はMc車が8両、Tc車が12両です。
Mc車はモハ3600形のみで 1975年頃に3612,3613,3614,3616が、1980年に3601,3602,3607,3608がデビューします。
全く見た目が違います。ここでは先に投入されたモハ3600形(3612,3613,3614,3616)をUPします。
東急3600系は国鉄(鉄道省)の被災車両を譲受し再生した戦災復旧車です。
デハ3600形(3601~3616)クハ3670形(3671~3679)クハ3770形(3771~3782)の3形式37両が在籍しました。すべて片運転台車です。
いずれも戦災によって車体を焼失しており構体を復旧した応急復旧車(デハ3601・3602・3607・3608、クハ3671~3675、クハ3771~3775)と台枠のみを流用して車体を新造したグループ(デハ3603 – 3606・3609~3616、クハ3676 – 3679、クハ3776~3782)に大別されます。
台枠流用グループは鉄道省50系が様々な木造車の車体を更新したように17級のモハ30系、20 m級のモハ40系に加え木造車を種車とし1948年より車体を再生しました。メーカーのストック品を流用した事実上の車体新製車(デハ3616、クハ3678・3679)までありました。
車体メーカーも様々で新日国工業(デハ3603 ~3606・3609・3610、クハ3676・3677、クハ3779・3780)、汽車会社(デハ3611・3612)、日本車輌製造(デハ3613~3616、クハ3678・3679、クハ3776~3778)、東急横浜製作所(クハ3781・3782)となっています。
なお応急復旧車は1960年から東横車輛工業で更新工事が行なわれノーシルノーヘッダーの全金属製車体(東急標準車体)に乗せ替えています。ですから見た目が違うのです。こちらもご覧ください→弘南線 3600系 モハ3600形(東急車輌製 全鋼製車体)
弘南が1975年頃にまず譲受したグループ(3612,3613,3614,3616)は半鋼製車、1980年譲受したグループ(3601,3602,3607,3608)が全鋼製車となります。
弘南入りにあたりデハからモハに変更されてはいますがいずれも東急時代の車番を継承しています( 3606→3613を除く)。
車体の新旧と車番が逆転しているのはこういう経緯があるからです。
半鋼製車グループ(3612,3613,3614,3616)履歴
弘南モハ3612←東急デハ3612(1951年汽車会社にて車体新製)←国鉄モハ30037:1927年日車製
弘南モハ3613←東急デハ3606(1950年新日国工業にて車体新製) ←国鉄クハ65096←国鉄サロ18022←国鉄サロ43121:1924年日車東京製
弘南モハ3614←東急デハ3614(1950年日車にて車体新製)←国鉄モハ40052:1935年田中車輌製
弘南モハ3616←東急デハ3616(1952年日車製←メーカーのストック品を流用した車体新製車)
参考:国鉄50系電車 – Wikipedia
モハ3613は50系クハということになります。すなわち明治大正期に作られた木造車を1934~42年に鋼体化改造したグループです。16.8m車体ということで納得です。
モハ3612は30系で17m車体。モハ3614は40系ということになりますから20m車体のはずです。でもどう見ても17m車体ですね。
東急3600系の生い立ちは複雑です。戦災復旧で登場した車両についてもまた諸説あり実態がよく分からないものがあることをお含み置きください。
こちらもご参照ください→戦前の旧型国電の分類 30系 40系 50系
弘南入りにあたり平賀の車両管理所で非貫通化、温風ヒータなど寒冷地対策がなされています。1981年には半自動扉化されました。
かつては弘南線の主力でラッシュ時には6連運用もありましたが、1989年に東急7000系が1995年には南海1521系が導入されその数を減らしていきます。
当然といえばそうですがこのグループが先に姿を消しています。
全鋼製車であるモハ3601は最後まで残りましたが1999年6月姿を消しています。(留置)
モハ3600形 モハ3612 1993年撮影


形式 モハ3600 3612 1949年 汽車製←国鉄モハ30037:1927年日車製
17.000:2.845:4.110 38.0 t 台車: TR-22 定員:130(40)*TR-22はDT-11の旧称
制御装置:MMC-H-10G モータ:HS 269 cr 142kw×4 ブレーキ:AMM
参考文献:鉄道ピクトリアル「東北地方のローカル鉄道」#477 1987年3月
モハ3600形 モハ3613 1993年撮影

形式 モハ3600 3613 1950年 新日国工業製 ←国鉄クハ65096:1924年日車東京製
16.800:2.845:4.110 38.0 t 台車: TR-22 定員:130(40)*TR-22はDT-11の旧称
制御装置:MMC-H-10G モータ:HS 269 cr 142kw×4 ブレーキ:AMM
参考文献:鉄道ピクトリアル「東北地方のローカル鉄道」#477 1987年3月
撮影 1987年 平賀
モハ3600形 モハ3614 1993年撮影

形式 モハ3600 3614 1952年 日本車両製←国鉄モハ40052:1935年田中車輌製
17.000:2.845:3.995 38.0 t 台車: TR-22 定員:130(40)*TR-22はDT-11の旧称
制御装置:MMC-H-10G モータ:MT-40 142kw×4 ブレーキ:AMM
参考文献:鉄道ピクトリアル「東北地方のローカル鉄道」#477 1987年3月
モハ3600形 モハ3616 1993年撮影


形式 モハ3600 3616 1952年 日本車両製←不明
17.000:2.845:4.110 38.0 t 台車: TR-22 定員:130(40)*TR-22はDT-11の旧称
制御装置:MMC-H-10G モータ:MT-40 142kw×4 ブレーキ:AMM
参考文献:鉄道ピクトリアル「東北地方のローカル鉄道」#477 1987年3月
撮影:1987年 平賀
モハ3600形編成表 参考:私鉄電車編成表 1983年版
←弘前 弘南黒石→
3601-3675-3674 3607-2025-1614
3602-3773-3774 3608-1700-2026
3612-3780-3778
3613-3775-3672
3614-3779-3781
3616-3777-3776
*固定編成ではありません。
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