ED221はアメリカのウエスチングハウス社で設計製造された標準型電機で三岐鉄道のED22形など数多くの姉妹機が輸入されています。弘南線用のED33形もそうです。
ED22形は1926(大正15)年に信濃鉄道が1形電気機関車として3台購入しました。信濃鉄道(今のJR大糸線北松本-大町間)が国有化されこの時、ED22形と形式変更されています。
1号機は1948年に廃止されますが西武鉄道が引き取りED1となり同年10月にED1は近江鉄道に貸し出され 1950年2月正式に近江鉄道に移籍します。
1955年近江鉄道で ED221と昔の名前を取り戻した彼女は1960年10月に一畑電鉄に移籍します。ですが一畑電鉄での貨物列車廃止に伴い 1974年11月に弘南鉄道にやってくることになったのです。1号機に限らずこの信濃3姉妹の経歴は非常に興味深いものです。珍車ギャラリーでも取り上げています。
大鰐線は旅客輸送が主体で貨物は電車牽引の臨時貨物列車が時折運行していた程度です。ですからラッセル車キ100形キ105を連結して大鰐線の除雪に従事するのがメインで夏場は構内入換や保線作業などで極まれに動く程度だそうです。タイトル画像は2023年の撮影ですがしっかり手入れされていました。
ED22形 もと一畑電鉄E221 1926年製
形式 ED22 ED221 1926年 WH製 もと西武E221 導入 1974年11月
9.150:2.505:4.025(パンタ折畳み時) 28.57 t 直流1500V
1時間定格出力:264kw 引張力:3.33t 定格速度:30.0km/h
制御器:電磁空気単位スイッチ式 モータ:MT-33(556J-F6)×4 ギア比:4.06
台車:釣合梁付き 組立棒台枠 ブレーキ:EL14-A 自動空気ブレーキ
参考文献:私鉄電気機関車ガイドブック 東日本編 杉田 肇氏 1977年 誠文堂新光社
ED22形 ED221 2位(後位)1983年撮影

撮影:1983年8月 大鰐
キ100形 キ105 1983年撮影

撮影:1983年8月 大鰐
参考:弘南線 ED33形 ED333 2位(後位)1983年撮影

撮影:1983年8月 弘南黒石
参考:三岐鉄道 ED22形 ED22 2

三岐鉄道 ED22形 ED222
1925年 WH/BW製 もと信濃鉄道→国鉄ED222 56年移籍
9.170×2.670×3.955 28.6t
MT33(WH556J-F6)×4 1:4.56 1984年廃止→保存
参考;私鉄電気機関車ガイドブック 西日本編 1977年
参考:名古屋鉄道 デキ370形 376 (瀬戸線)

名鉄 デキ370形(もと愛知電気鉄道デキ370形)
370、371は1925年製の輸入電機。ボールドウィン社(車体・台車)とウェスティングハウス社(電装品)の合作です。
1928~29年には372~374・376~379の7両が追加製造されました。これらはウェスティングハウス社製の電装品に日車製の車体と台車を組み合わせました。
1500V機ですが、370・371の2両については600Vと1500Vの複電圧仕様となっています。
376は1978年に瀬戸線が直流1,500Vへ昇圧された際に転属しその後379も1996年に瀬戸線へ転属しています。
これら2両は2007年の喜多山車庫閉鎖とともに廃車。
参考:蒲原鉄道 ED1形 ED1 1位(前位)

撮影:1983.1 村松
2エンド側ボンネットには主抵抗器 1エンド側には空気圧縮器
形式 ED1 ED1 1930年 日車製
9.180:2.445:3.904(パンタ折畳み時) 25.0 t
直流600V 1時間定格出力:224kw 引張力:3.38t 定格速度:24.0km/h
制御器:TDK-KQ2LT 直接制御(2段組み合わせ) モータ:TDK-31SC:*56.4kw×4 ギア比:5.0
台車: 日車EL形 釣合梁付き 組立棒台枠 ブレーキ:AMA形 空気ブレーキ(62年 F形から変更)
参考文献:私鉄電気機関車ガイドブック 日本編 杉田 肇氏 1977年 誠文堂新光社
* 鉄道ピクトリアル#431 1984年
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