ED33形は1923(大正12)年にアメリカのウエスチングハウス社で製造されたもと武蔵野鉄道のデキカ10形です。同社が西武鉄道になってからE11形と形式変更されています。
WH社の標準型電気機関車として設計・製造されたもので三岐鉄道のED22形など数多くの姉妹機が在籍していました。大鰐線用のED22形もそうです。
1961年の弘南線1500V昇圧にあわせてE13号が譲渡されました。弘南鉄道入線後も右側運転台のままで特に改造はされていません。
それまでの主力機ED30形に代わって貨物輸送の主役となりました。
なお弘南線ではもと駿豆鉄道のED1(16t級凸型木造電機、1953年に鋼体化→ED202?)が在籍していましたが1962年に廃車されています。
当時貨物列車は弘前-弘南黒石間2往復、弘前-津軽尾上間1往復が毎日設定されていました。
1984年の弘南線貨物輸送廃止後は 現在もキ100形キ104を連結して弘南線の除雪に従事します。夏場は構内入換や保線作業などで極まれに動くそうです。
なおE11形(デキカ10形)12号機は1973年除籍後も旧保谷車両管理所にて静態保存されています。
ED33形 もと西武E11形 1923年製
形式 ED33 ED333 1923年 WH製 もと西武E11形 E13 導入 1961年10月
8.880:2.720:4.070(パンタ折畳み時) 33.0 t 直流1500V
1時間定格出力:373kw 引張力:4.535t 定格速度:29.8km/h
制御器:電磁空気単位スイッチ式 モータ:WH×4 ギア比:4.06
台車:釣合梁付き 組立棒台枠 ブレーキ:EL14-A 自動空気ブレーキ
参考文献:私鉄電気機関車ガイドブック 東日本編 杉田 肇氏 1977年 誠文堂新光社
弘南線 ED33形 ED333 2位(後位)1983年撮影

撮影:1983年8月 弘南黒石
キ100形 キ104 1983年撮影

撮影:1983年8月 弘南黒石
参考:三岐鉄道 ED22形 ED22 2

三岐鉄道 ED22形 ED222
1925年 WH/BW製 もと信濃鉄道→国鉄ED222 56年移籍
9.170×2.670×3.955 28.6t
MT33(WH556J-F6)×4 1:4.56 1984年廃止→保存
参考;私鉄電気機関車ガイドブック 西日本編 1977年
参考:名古屋鉄道 デキ370形 376 (瀬戸線)

名鉄 デキ370形(もと愛知電気鉄道デキ370形)
370、371は1925年製の輸入電機。ボールドウィン社(車体・台車)とウェスティングハウス社(電装品)の合作です。
1928~29年には372~374・376~379の7両が追加製造されました。これらはウェスティングハウス社製の電装品に日車製の車体と台車を組み合わせました。
1500V機ですが、370・371の2両については600Vと1500Vの複電圧仕様となっています。
376は1978年に瀬戸線が直流1,500Vへ昇圧された際に転属しその後379も1996年に瀬戸線へ転属しています。
これら2両は2007年の喜多山車庫閉鎖とともに廃車。
参考:蒲原鉄道 ED1形 ED1 1エンド側(前位)

撮影:1983.1 村松
2エンド側ボンネットには主抵抗器 1エンド側には空気圧縮器
形式 ED1 ED1 1930年 日車製
9.180:2.445:3.904(パンタ折畳み時) 25.0 t
直流600V 1時間定格出力:224kw 引張力:3.38t 定格速度:24.0km/h
制御器:TDK-KQ2LT 直接制御(2段組み合わせ) モータ:TDK-31SC:*56.4kw×4 ギア比:5.0
台車: 日車EL形 釣合梁付き 組立棒台枠 ブレーキ:AMA形 空気ブレーキ(62年 F形から変更)
参考文献:私鉄電気機関車ガイドブック 日本編 杉田 肇氏 1977年 誠文堂新光社
* 鉄道ピクトリアル#431 1984年
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