500系は1系と同じ足回りで登場します。すなわちモハの台車はDT-12(クハはTR-11A)、ブレーキはAMA、主電動機もMT-15(100kw)×4、制御器はCS-5(国鉄型)で、車体だけが17m3Dの「新近江形」といっていいものでした。
1系は別タイトルでUPしています。こちらでスペックをご確認ください。→近江鉄道 1系「近江形」
500系は1984~87年に台車を西武から譲り受けたエアサスのFS-40に振り替え、ブレーキも全電気指令式(HRD)に改造されました。
なおFS-40は西武鉄道が旧型国電の足回りを再利用した500系などを近代化するために導入したもので空気バネを車体と枕ばねの間に設置したインダイレクトマウント式の近代的な台車です。吊りかけ駆動のままではありますが 乗り心地は格段にUPしました。「新近江形」の面目躍如というところです。また近江鉄道では1987年から全線でワンマン運転を実施、「新近江形」である500系は全車対象車となりバックミラーを取り付け運賃箱を新設しています。
それはさておきどうして3D車なのでしょうか?最後に追加された506Fは83年製です。ワンマン化に対応した2D車体にすることは考えなかったのでしょうか。
なお1系も1988~89年にはワンマン化改造された車両を対象に台車をFS-40に換装しています。(ブレーキもHRDに変更)
乗り心地は改善された500系でしたが冷房改造されることはありませんでした。よってとりわけ夏季には運用に就かない事も多くなり800系に取って代わられていきます。
502Fが2000年に 503Fが2002年に 504Fが2003年に 廃車され 以後は彦根に留置されていましたが2004年に解体。505Fも2005年に廃車となりました。
501Fと506Fの廃止時機はよくわかりません。2007年3月からは彦根駅に整備された近江鉄道ミュージアムに(エリア外でしたが)展示されていました。残念なことですが2018年の閉館時には姿を消してしまったようです。
近江鉄道 500系改「新近江形」ワンマンカー 2連
近江鉄道 500系 2連 編成表
←貴生川① ②米原→
501+1501~506+1506 (モハ501形+クハ1501形)
参考:私鉄車両編成表83年版 撮影
モハ501形 モハ503 19××年撮影

クハ1501形 クハ1503 19××年撮影

モハ501形 モハ501 19××年撮影

撮影:1982年 高宮
形式 モハ501形 501 1926年 汽車会社製 定員:120(44)
16.950:2.740:4.240 37.0 t 台車:FS-40 ブレーキ:HRD-1ブレーキ
制御器:CS-5-9 電磁空気カム式 モータ:MT15E 104kw×4
参考文献:鉄道ピクトリアル「関西地方のローカル鉄道」#445 1985年3月
クハ1501形 クハ1501 19××年撮影

1983年製の506Fにあわせ201Fも扉がステンレスとなり前面にステンレスの飾り帯が配されています。
撮影:1982年 高宮
形式 クハ1501形 1501 1922年 梅鉢鉄工製 定員:120(44)
16.950:2.740:4.022 28.1 t 台車:FS-40 ブレーキ:HRD-1
制御器:——– モータ:——–
参考文献:鉄道ピクトリアル「関西地方のローカル鉄道」#445 1985年3月
クハ1501形 クハ1506 19××年撮影

1983年製の506Fは扉がステンレスとなりました。また前面にステンレスの飾り帯が配されています。
赤電色ではなく山吹色塗装で竣工したようです。
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