近江鉄道 131系「近江形」 モハ131形+クハ1214形 もと西武 1962年導入

近江鉄道 131系「近江形」 モハ131形+クハ1214形 もと西武 1962年導入

1980年代の近江鉄道では 自社工場で車体を新製し既存車両の足回りを組み合わせた電車が幅を利かせていました。「近江形」と呼ばれます。
当時流行の湘南形マスクで当初は西武赤電色でした。塗装だけではありません。「近江形」は西武鉄道の影響を強く受けているのです。

戦時統合で八日市鉄道を合併した近江鉄道は非電化だった同線を電化。電車を用意しなければならないことになりました。
しかし戦後の混乱期、一地方鉄道が大量の電車を新製できるワケがありません。そこで(新)西武鉄道から武蔵野鉄道、(旧)西武鉄道の由来の木造車(モハ131形、モハ201形、クハ1201形、クハ1251形)を導入することにしたのです。
西武にしても車両不足でした。戦争で被災した車両や木造国電を払い下げてもらいこれを所沢車両工場で復旧、更新しながらしのいでいたのです。
戦後、1949年頃から近江入りしたこれらの車両も自社でリカバリーしながらなんとか運行にこぎ着けていました。
モハ131形は武蔵野鉄道が所沢-飯能間を電化開業した1925(大正14)年に導入したダブルルーフの木造電車です。(当時はデハ131形)池袋-所沢間が電化された1922(大正11)年に導入されたデハ100形のパワーアップバージョンです。
しかし如何せん木造車です。車体の痛みはどうしようもなく車体を更新しようということになりました。こうして生まれたのが「近江形」です。
西武351系などの影響が強く感じられる車体です。所沢車両工場の技術支援があったのではないかと思われます。
この「近江形」の第一陣となるのが1962年に登場したモハ131形+クハ1214形の2連となります。
ただどの程度 種車が再利用されたのかはよくわかりません。鋼体化された車体のサイズ(タテ ヨコ)はモハもクハも同じです。
クハ1214形(もとクハ1203.4)はデハ100形を電装解除したものと思われますので台枠は再利用されたと考えられますよね。
しかし木造車体当時のスペックを見ると全く違います。電動機は出力からして違うし
モハ131形の台車 DT-10だけがかろうじて引き継がれたようです。

ところが ここでご覧いただく近江鉄道モハ131形は軸バネ式のDT-12台車をはいているようです。釣合梁のDT-10台車にはみえません。
…いやいや突っ込みどころが満載なのが「近江形」なのです。

なお「近江形」といえばモハ1形といいたいところですが、こちらの方が先です。
なお米原方にMcを連結しています。

近江鉄道 131系 2連

近江鉄道 131系 2連  編成表
←貴生川①       ②米原→
1214+131    1215+132 (クハ1214形+モハ131形)
参考:私鉄車両編成表83年版 撮影

クハ1203クハ1214+モハ131西武モハ131(木造車)
クハ1204クハ1215+モハ132西武モハ132(木造車)

モハ131形 モハ131   1982年撮影

形式 モハ131形 131.132  1925年 汽車会社製 定員:112(46)
15.890:2.740:4.220 36.0 t 台車:DT-12  ブレーキ:AMA 自動予ブレーキ
制御器:CS-5-9 電磁空気カム式 モータ:MT15C 104kw×4
参考文献:鉄道ピクトリアル「関西地方のローカル鉄道」#445 1985年3月  撮影:1982年 彦根

クハ1214形 クハ1215   1982年撮影

形式 クハ1214形 1215  1922年 梅鉢鉄工製  定員:112(46)
15.890:2.740:3.967 24.5 t 台車:TR-11A  ブレーキ:AMA 自動予ブレーキ
制御器:CS-5-9 電磁空気カム式 モータ:MT15C 104kw×4
参考文献:鉄道ピクトリアル「関西地方のローカル鉄道」#445 1985年3月  撮影:1982年 高宮

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