阪急に6300系という かつてはフラッグシップといえる人気車両がいました。
しかし6300系とは言いながら6300形は存在しない不思議な系列でもありました。
(この辺のいきさつについては珍車ギャラリー#004「阪急6330系」をご覧ください)
とはいえ6300系にはちゃんと6350形がいます。しかし駿豆線の1100系には1100番台が一台もいないのです。
1100系は1989、90年に西武701系を譲受改造したものです。3編成が入線しました。
編成表をご覧ください。
←三島③ 修善寺①→ セミクロスシート
モハ1100-モハ1200-クハ2100 M’c-M-Tc
09F:1009-1010-2005 1989年8月譲渡 西武:クハ1783(モハ783)-モハ784-クハ1784
11F:1011-1012-2006 1989年8月譲渡 西武:クハ1777(モハ777)-モハ778-クハ1778
13F:1013-1014-2007 1990年5月譲渡 西武:クハ1735(モハ735)-モハ736-クハ1736

さて一方駿豆線には 1975~79年に西武501系を譲受改造した1000系グループがありました。第5~7編成(1009F・1012F・1013F)です。

駿豆本線 1000系
←三島③ 修善寺①→ セミクロスシート
モハ1000-サハ2000-モハ1000 Mc-T-Mc
09F:1009 -2005 -1010 1989年8月に廃車。
12F:1012 -2007 -1011 1987年3月に廃車。
13F:1013 -2008 -1014 1990年5月に廃車。
なんと、車番がほぼそのまま被っています。
欠番補充のカタチで導入されているので かろうじて同時に在籍しているということはありません。ですから問題はないと言えばそうなのですが、形式自体違うのですから100位が0のまままなのはどうしてなのか私には理解できません。ツリカケ駆動の501系とカルダン駆動の701系では全く性能が違うのですから。
どうして こんな事が許されるのでしょうか。
それは駿豆線の1000系がとんでもなく懐の深い存在で、何でもありの系列だからです。
駿豆線の1000系とはどんな系列なのか見直してみますと。
ツリカケ駆動あり、カルダン駆動あり。オリジナルあり、転入車あり。両開きドアあり、片開きドアあり。ロングシート車あり、セミクロスシート車あり。
という普通なら同系列には収められないようなバリエーションをもつ系列なのです。
詳しくは 珍車ギャラリー#398でも取り上げています。
とはいえ 何でもかんでも1000系というわけではありません。
1979年には3000系が登場しています。1979~97年に製造された自社オリジナル車両です。新製時からのカルダン駆動でありセミクロスシート車でもあります。加えて駿豆線初の冷房車です。登場時に在籍していた1000系はすべて非冷房車でしたからこれとは区別しておきたいというのはわかります。
でも1100系もカルダン駆動であり冷房車です。うーむ確かに1000系ではないです。
でも車番を見る限り西武501系改造の1000系(1009F・1012F・1013F)の代替で1000系扱いです。
ここで西武501系改造の1000系と西武701系改造の1100系をおさらいしておきましょう。
西武501系は新旧存在します。駿豆線にやって来たのは1957~59年に製造されたの20m級車体となる後期車グループです。(モハ521~ 530・サハ1521~1530)ツリカケ駆動で もちろんロングシート車。
塗色は西武時代と同じ赤電色で見た目はそのままのように見えますが、駿豆線入りにあたり 4連を3連に短縮し、前照灯をシールドビーム化、電動台車の交換(TR25→DT10・DT17・DT20)空気ブレーキの電気指令化(HRD-1化)などの変更点がいくつかあります。
1982~90年に全車廃車となりました。
西武701系は西武初のカルダン車601系(1963年製)に続く新性能車です。1963~67年に4連×8本=192両が新製されました。主要機器は601系を踏襲し電動カム軸式の抵抗制御装置を搭載しMMユニットを構成します。電動台車は国鉄113系と同じDT21タイプで電動機の主力も同じ120kwです。当時としては先進の装備といっていいでしょう。デザインを一新されました。これは101系へと引き継がれてゆきます。
付随台車は国電払い下げのTR11Aでしたが1969年以降、空気ばね台車であるFS072へ換装し1975年より冷房化改造にあわせ電磁直通ブレーキ (HSC) 化がなされています。1988年から廃車がはじまりその一部が駿豆線にやって来たのです。
501系同様 4連のまま譲渡され大場工場において3連化しました。
中間車(M:ハ735・777・783)の足回りを先頭車(Tc:クハ1735・1777・1783)へ移設しています。車体は「ライオンズブルー」色に変更してはいますが 目立った改造はなされていません。そんな必要はないくらいの高性能車なんです。
お恥ずかしい話ですが…。私は1100系を見たとき「おっ1000系がリニューアルしたんだ。冷房改造してるぞ」と思ってしまいました。よく見ればドアが両開きじゃあないですか。
なんで気づかないんだ。でもね。ちゃんと車番は確認したんですよ。これはもうトラップだ。
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| 伊豆箱根鉄道駿豆線 歴史まとめ ED31形 オリジナル車:1000系01F 03F 1000系改 3000系1次形 2次形 7000系 転入車:1000系(西武501改) 1100系(西武701改) 1300系(西武新101系) |
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