ED32形ED321号機はもと伊那電気鉄道(のちの飯田線:辰野-天竜峡間 )デキ10形。1927(昭和2)年に三菱電機・三菱造船で製造されました。
ウェスティングハウス社製電機に倣ったものとなっています。 参考までにWH社由来の三岐鉄道ED22と近鉄デ61をUPしておきました。
1943年に伊那電気鉄道が戦時買収、国有化されたことに伴ない鉄道省へ編入されています。伊那電気鉄道は1200V路線でしたが国有化後1500Vに昇圧改造されています。
戦後の形式称号規定改訂によりED32形ED321となりました。
ED321は国有化された後、ED291とともに飯田線で使用されましたが1960年に廃止されたことにより岳南鉄道に移籍しました。形式、車番はそのままです。
1969年の1500V昇圧前ですから600V用に降圧工事を施しています。1962年には1基のみであったパンタグラフを2基に増設しました。
また10年後の1500V化では昇圧改造とともに電動発電機を装備するなど手直しされ性能も変化しています。
廃車されたのは1988年です。
岳南鉄道 ED32形 ED321 もと伊那電気鉄道デキ10 1927年製
形式 ED29 321 1927年 三菱製
10.414:2.700:4.127(パンタ折畳み時) 38.6 t 直流1500V
1時間定格出力:412kw 引張力:4.37t 定格速度:25km/h
制御器:電磁空気単位スイッチ式 モータ:MT30×4 ギア比:3.19
台車: 釣合梁式 組立棒台枠 ブレーキ:AMJ-C 空気ブレーキ
参考文献:私鉄電気機関車ガイドブック 東日本編 杉田 肇氏 1977年 誠文堂新光社
ED29形 ED291 1位(前位)

撮影:1983年 岳南江尾
参考:三岐鉄道 ED22形 ED22 2 もと信濃鉄道2号機→国鉄ED222

撮影場所:富田 1984年廃止→保存
三岐鉄道 ED22形 ED222 1925年 WH/BW製 もと信濃鉄道→国鉄ED222 56年移籍
9.170×2.670×3.955 28.6t 直流1500V
1時間定格出力:272kw 引張力:3.33t 定格速度:29km/h
制御器:電磁空気単位スイッチ式 モータ:WH556J-F6→MT33×4 ギア比:4.56
台車: 釣合梁式 組立棒台枠 ブレーキ:AMJ-C 空気ブレーキ
参考文献:私鉄電気機関車ガイドブック 東日本編 杉田 肇氏 1977年 誠文堂新光社
参考:近鉄 デ61形電気機関車 61

撮影:西大垣
近畿日本鉄道 デ61形電気機関車 61-64
大阪鉄道(デキA形:1001~4)。S2.10~S3.10にかけてWH製機器を搭載し三菱造船で新造
デ61形はもと南大阪線用、最後は養老線配属。
10.152:2.678:3.970(パンタ折畳み時) 35.0 t 直流1500V
1時間定格出力:388kw 引張力:3.67t 定格速度:34.0km/h
制御器:HLF形電磁空気単位スイッチ式 モータ:WH-576-JF5 97kw×4 ギア比:4.40
台車:1947年に DT-13に ブレーキ:EL14 空気ブレーキ
参考文献:私鉄電気機関車ガイドブック 西日本編 杉田 肇氏 1977年 誠文堂新光社
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