岳南電車は静岡県富士市内の吉原と岳南江尾を結ぶ路線を運行しています。
2013年3月までは岳南鉄道によって運営されていましたが、同年4月より鉄道部門を分社化、岳南電車と称されることになりました。
こうした経過をたどることになったのは2011年に主力事業であった貨物輸送がなくなったからです。
岳南鉄道は開業にあたって駿豆鉄道が所有していた鉄道敷設権を1949年に譲り受けています。かつ吉原からは日産自動車吉原第1工場に至る専用線の一部を借用して吉原本町までを1951年に開通させました。その後、順次延伸し岳南江尾までの全線(9.2km 直流600V)を開業させたのは1953年のことでした。
現在でも工場の敷地内を縫うように走る路線となっているわけですが沿線にはいくつもの工場が建ち並びここから分岐する専用線も多く存在しました。
1969年には1500V化され 1970年代には旅客列車29往復に対し貨物列車は18往復(そのうち全線通しは2往復)設定されていました。
1980年代から貨物の取り扱いが激減、1984年には岳南江尾-須津間の貨物営業が廃止されています。国鉄貨物が一般貨物から拠点間貨物に移行したことが大きく響いています。
1991年以降は旅客収入が貨物を上回るようになりましたがこれとてピークの6分の1と厳しいものでした。1997年にはワンマン化されています。
貨物列車がなくなり 大きな収入源を失った岳南鉄道は前述の通り、鉄道部門を分社化し現在に至っています。
私が初めて岳南鉄道を訪れたのは1983年。1500V昇圧以後です。600V線時代のものはその多くが姿を消してしまっています。
とはいえここでUPしている電機はすべて他社から移籍してきたもので1927年製から1966年製とバラエティに富んでします。
形式車番はそのまま引き継いでいるものがほとんどです。番号順にご紹介する意味はありません。豊橋鉄道渥美線と同様、今回も製造順でUPさせていただきます。
参考文献:私鉄電気機関車ガイドブック 東日本編 杉田 肇氏 1977年 誠文堂新光社
データブック「日本の私鉄」寺田裕一氏 2002年 ネコパブリッシング
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