デキ400形は1956年に豊橋鉄道が東洋工機で新造した箱形40t機。もとED401。1968年の改番でデキ400形401となりました。
東洋工機は東洋電機製造の子会社で1935(昭和10)年に設立された日本鉄道自動車工業がルーツとなります。1953年に東洋電機製造の傘下に入り1954年に東洋工機に社名を変更しました。東洋電機製造は今も制御器や電動機、パンタグラフなど鉄道車両のパーツを生産する主要メーカーです。自社製品の販路を拡大する目的があったのかもしれません。
東洋製と言えば相模鉄道のED10形を思い浮かべる方が多くいらっしゃると思われますが、台車も電動機も鉄道省の制式部品…つまり廃車発生品を組み合わせたものです。今回取り上げたデキ400形も電動機はMT-40です。どうやら親会社への貢献度は高くなかったようです。また東洋工機では主に地方私鉄向け車両を製造しており製造された車両数も多くはありません。(東洋工機は1970年に車両の製造をやめています)しかし鉄道会社のニーズに合わせた個性的な車両が多く存在しておりマニアには一目置かれる存在です。
本線貨物列車用の主力牽引機として長く活躍しました。1970年に前照灯をシールドビームに変更しています。
1984年の貨物営業廃止に伴い廃車解体されました。
東洋工機製の兄弟機である北陸鉄道ED30形、三岐鉄道ED45形の画像もUPしておきました。なお三岐鉄道ED45形は現役で活躍中です。
豊橋鉄道渥美線 デキ400形 401
形式 デキ400 401 1956年 東洋製
11.850:2.600:3.930(パンタ折畳み時) 40.0 t 直流600V
1時間定格出力:452kw 引張力:5.22t 定格速度:31.5km/h
制御器:電動カム軸接触器式 モータ:MT-40B×4 ギア比:3.95
台車:板台枠 ブレーキ:直通兼自動空気ブレーキ
参考文献:私鉄電気機関車ガイドブック 東日本編 杉田 肇氏 1977年 誠文堂新光社

撮影:高師
参考:三岐鉄道 ED45形 ED451 1エンド側(前位)

撮影場所:保々
三岐鉄道 ED45形 1~3 1954年 東洋製
12.800×2.640×3.965 45.0t
1時間定格出力:568kw 引張力:5.88t 定格速度:35.0km/h
制御器:電磁空気単位スイッチ式 モータ:MT-40B×4 ギア比:4.56
台車: 板台枠 ブレーキ:EL14A 空気ブレーキ 発電ブレーキ
参考文献:私鉄電気機関車ガイドブック 東日本編 杉田 肇氏 1977年 誠文堂新光社
参考:北陸鉄道 ED30形 ED301 1エンド側(前位)

形式 ED30形 ED301 1954年 東洋工機製
11.600:2.700:3.960(パンタ折畳み時) 30.0 t 直流600V
1時間定格出力:300kw 引張力:3.00t 定格速度:35.3km/h
制御器:電磁空気単位スイッチ式 モータ:TDK-565A×4 ギア比:3.47
台車:DT10類似 ブレーキ:AMM-C 空気ブレーキ 発電ブレーキ
参考文献:私鉄電気機関車ガイドブック 東日本編 杉田 肇氏 1977年 誠文堂新光社
こちらは珍車ギャラリーでも取り上げています。
→北陸鉄道ED30形 ED301
| -ローカル鉄道車両研究- →鉄道車両写真集index |
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