モハ610形は 1927(昭和2)年に川崎造船所で4両新製された長電初の全鋼製車です。
大正末期から昭和初期に製造されたいわゆる「川崎造船型」で旧西武鉄道550形、阪神急行600形など同タイプの車両が多く存在しました。
への字型の雨樋がチャームポイントです。
制御器はWH製のHB形、電空単位スイッチ式の間接非自動制御でHBとは (Hand acceleration Battery voltage) の略です。
主電動機もWH製で WH-556-J6(出力75kW)を4基搭載します。(ギア比は4.56)台車は川崎造船所製のBW-78-25A。ボールドウィン 社の釣合梁式台車でコピー版です。
ブレーキはSME直通ブレーキ。加えて勾配区間である山ノ内線用に発電ブレーキを備えます。
当初デハ350形(351 – 354)でしたが、1929年の形式改称によりモハに、さらに1953年には改番されモハ600形(601 – 604)となっています。
うち601.602は1966年に運転台(パンタグラフ側)を全室式に改造し乗務員扉を新設、モハ610形(611、612)と改められました。
この時運転台を中央から左側へ移設しているようです。(603.604の画像をネットで見るとワイパーが中央にありました)
また台車をBW-78-25Aからモハ603・611はD-16B(日車製)、モハ604・612はUD-26(帝國車輛製)に換装したとのことですが見た目はあまり変わりはありません。
なお今回の画像は上田交通 上田原車庫で撮影したものです。長電時代のままです。
モハ610形 611

撮影日:不明(1980年ごろ) 上田原
モハ610形 611 1927年川崎造船所製 デハ350形 1966年改造
17.120:2.705:4.210 31.7 t 100名48席
制御器:HL モータ: 75 .0kw×4 直流1500V
台車:釣合梁式 ブレーキ:SME
参考文献:鉄道ピクトリアル#431 1984.4(上田交通5271形から一部参照)
長野線の市内地下化工事により旧型車は順次淘汰されましたが、モハ600、モハ610形は工事完成の前年1980年まで活躍しました。
モハ603は解体されましたが、残り3両が上田交通へ譲渡されました。
参考:伊予鉄道 110系11F① モハ110形 112 (西武クモハ153)

旧西武鉄道550形(1927(昭和2)年製)は 1948(昭和23)年に武蔵野鉄道と合併による西武農業鉄道(現・西武鉄道)発足により一斉改番されモハ151形、クハ1151形となりました。
撮影場所:横河原
伊予鉄道 110形
←横河原① 郡中港、高浜③→ もと西武151系
モハ110-クハ410-モハ110 Mc-Tc-Mc
115+412_113 112_411+111
参考;私鉄車両編成表90年版
| -ローカル鉄道車両研究- →鉄道車両写真集index |
| 長野電鉄 歴史まとめ 電気機関車 ED5000形 ED5100形 (珍車ギャラリー 502) オリジナル車:デハニ200形 モハ610形 モハ1000形 モハ1500形 2000系 冷改 OS系 OS10系 転入車:2500.2600系 3500系 3600系 冷改 8500系 3000系 1000系ゆけむり 2100系スノーモンキー |
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