長野電鉄 ED5000形電気機関車 1927~2017年 もと500形日立製

長野電鉄 ED5000形電気機関車 1927~2017年 もと500形日立製

ED5000形は1927.28年(昭和2.3)年に日立製作所で新製されました。501~503としてデビューしました。(のちED5001~3に改番)
この直前(1926年(大正15))年、鉄道省は日立で1070形(ED15形)を製造しています。長電500形は やや小ぶりながら同類の箱形電機と申せましょう。

なんでも日立は鉄道省からのオーダーがないのにもかかわらず 勝手に製造に着手し 売り込みを図っていたそうです。
ちなみに日立は1992年、ED500-901 を自社で開発、所有権は日立のままでJR貨物にこれを貸出し自社製品をアピールするということをやっています。
かつて国鉄車両はオーダーメイドでした。ところが民営化され国鉄と共同開発するというシステムはなくなってしまいました。そこで日立は メーカーが開発、独自に製造し それを鉄道会社が買うという、レディメイドのスタイルを提案しています。
したたかで挑戦的な日立のDNAは失われていなかったのですね。

ED5000形は 貨物列車をメインに スキーシーズンには国鉄からの直通列車を牽引するなど活躍しました。1969年に廃線となった定山渓鉄道より電機2両を譲り受け、ED5100形として導入しました。
結果、ED5002、5003が1970年に廃車となり越後交通へ譲渡されています。
ED5001のみ残存し、除雪・入換・工事・救援用として使用され2002年まで在籍し続けました。
車籍を失ってからも機械扱いではありますが須坂駅構内の入換作業に用いられました。残念なことながら2017年に解体処分されました。

長野電鉄より越後交通に譲渡されたED5002・ED5003はED510形ED511・ED512と改番され長岡線で貨物列車を牽引していました。
1979年にまたもや長野電鉄よりED5100形が2両譲渡されたことでED510形は余剰となり1980年に2両とも廃車されました。
ED512は現地で解体されましたが、ED511は故郷の長野電鉄へ引き取られ、1990年以降は小布施駅構内にある「ながでん電車の広場」で静態保存されることとなりその際、車体標記を旧番号の「502」に戻しています。
「ながでん電車の広場」には2000系が保存されることとなり502は2012年の屋代線廃止直前に信濃川田駅に移設されました。2015年以降は朝陽駅で保存されているようです。ED5001は2017年に解体されてしまいましたので貴重な一台です。

長野電鉄 ED5000形 ED5001

 

撮影:2011.8 須坂

形式 ED5000 ED5001  1927年 日立製
11.500:2.743:4.115(パンタ折畳み時) 36.27 t
直流1500V 1時間定格出力:600kw 引張力:5.443t 定格速度:32.2km/h
制御器:電磁空気単位スイッチ式 重連可 モータ:HS-261-A×4 ギア比:4.05
台車:固定揺枕 板台枠 (車輪径1068mm) ブレーキ:EL14A 空気ブレーキ
参考文献:私鉄電気機関車ガイドブック 東日本編 杉田 肇氏 1977年 誠文堂新光社

長野電鉄 ED5000形保存機 502

撮影:1998.12 小布施

 

-ローカル鉄道車両研究- →鉄道車両写真集index
長野電鉄  歴史まとめ  電気機関車 ED5000形 ED5100形 (珍車ギャラリー 502
オリジナル車:デハニ200形  モハ610形 モハ1000形 モハ1500形 2000系 冷改 OS系 OS10系
転入車:2500.2600系 3500系 3600系 冷改  8500系 3000系 1000系ゆけむり 2100系スノーモンキー

ローカル鉄道車両研究カテゴリの最新記事