蒲原鉄道 ED1形 電気機関車 ED-1 1930~1999年

蒲原鉄道 ED1形 電気機関車 ED-1 1930~1999年

ED1は全線開業にあわせ1930年に日車で新製されました。9m級凸形25t機でウェスティングハウス・エレクトリック (WH) 社製の凸形電機をベースにデッドコピーしたものといっていいでしょう。電装品についても東洋電機製造製のもので純国産の電気機関車です。
制御器はTDK-Q2LTで直接制御器です。前後運転台に各1基搭載します。主電動機はTDK-31S-C(出力63.4kW)を4基搭載します。ちなみにTDK-31系主電動機は蒲原鉄道における標準型主電動機です。歯車比は5.0。1952年の形式称号改正によりED1形1と改称しています。

鉱山があるわけでもないので大口の輸送需要はありませんでした。1957年に定期貨物列車の運用は消滅。それ以後 不定期貨物においても積載量が少なく電車牽引ですまされることも多かったようです。貨物輸送が終了する1984年以降は 村松車庫内の入換作業ならびに冬季の除雪用に使用されることになり1999年の蒲原鉄道線全線廃止まで在籍しました。

廃線後は モハ31とともに蒲原鉄道本社敷地内(旧村松駅構内)に一旦保管されたのち移設、2009年に加茂市の冬鳥越スキーガーデンでモハ1・モハ61とともに保存されています。

参考に ED1形の兄弟機ともいえる 名鉄デキ370形376、三岐鉄道ED22形 ED222 もUPしておきました。
国産のコピー機といえばそうですが 個人的には蒲原鉄道のED1形が好きです。社章がかっこいいです。

蒲原鉄道 ED1形 ED1 1エンド側(前位)

 

蒲原鉄道 ED1形 ED1 2エンド側(後位)

撮影:1983.1 村松
2エンド側ボンネットには主抵抗器 1エンド側には空気圧縮器

形式 ED1 ED1  1930年 日車製
9.180:2.445:3.904(パンタ折畳み時) 25.0 t
直流600V 1時間定格出力:224kw 引張力:3.38t 定格速度:24.0km/h
制御器:TDK-KQ2LT 直接制御(2段組み合わせ) モータ:TDK-31SC:*56.4kw×4 ギア比:5.0
台車: 日車EL形 釣合梁付き 組立棒台枠  ブレーキ:AMA形 空気ブレーキ(62年 F形から変更)
参考文献:私鉄電気機関車ガイドブック 日本編 杉田 肇氏 1977年 誠文堂新光社
*鉄道ピクトリアル#431 1984年

参考:名古屋鉄道 デキ370形 376 (瀬戸線)

名鉄 デキ370形(もと愛知電気鉄道デキ370形)
370、371は1925年製の輸入電機。ボールドウィン社(車体・台車)とウェスティングハウス社(電装品)の合作です。
1928~29年には372~374・376~379の7両が追加製造されました。これらはウェスティングハウス社製の電装品に日車製の車体と台車を組み合わせました。
1500V機ですが、370・371の2両については600Vと1500Vの複電圧仕様となっています。
376は1978年に瀬戸線が直流1,500Vへ昇圧された際に転属しその後379も1996年に瀬戸線へ転属しています。
これら2両は2007年の喜多山車庫閉鎖とともに廃車。

参考:三岐鉄道 ED22形 ED22 2

三岐鉄道 ED22形 ED222
1925年 WH/BW製 もと信濃鉄道→国鉄ED222 56年移籍
9.170×2.670×3.955 28.6t
MT33(WH556J-F6)×4 1:4.56 1984年廃止→保存
参考;私鉄電気機関車ガイドブック 西日本編 1977年

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