保線用モーターカーは個性的なスタイルでもあり、私としては興味津々なのですが作業用の機械扱いで車籍は普通ありません。そんなわけで鉄道誌にも取り上げられることはまれです。
ですからいつどこで製造されたかということもよくわからないのです。
そんな中、富山地方鉄道では保線用のモーターカーに除雪装置をつけたものが除雪用機関車として車籍を有しています。おかげさまで今回取り上げることができました。
国鉄、私鉄を問わずかつては機関車に除雪装置を取り付けて対応していました。ある頃からモーターカーに除雪装置をつけたものが現れます。しかしモーターカーはもともと営業列車が走行しない夜間などに作業するためのものです。営業時に本線を走らせるには「線路閉鎖」を行う必要があります。それはできないというのなら 車籍を与え一般の鉄道車両としなければならないのです。
富山地方鉄道は豪雪地帯となる山岳路線があります。特に1960年の大雪を契機に専用の除雪車が投入されるようになりました。線路閉鎖などしている場合ではないということですね。
富山地方鉄道では2001年の時点で合計6両の「ディーゼル機関車」を保有していました。
DL形 DL-1
DL形は富士重工製の軌道モーターカー「TMC100」シリーズで除雪用タイプとなるTMC100BSです。DL-1~3が 1962~63年に製造されました。
ラッセル装置のみ装着します。走行機関はいすゞ製で120PS。

DL形 DL-1: 1962年 富士重工製 TMC100BS 製造番号 No.219
6.465(ラッセル装着時):3.950:2.650 自重10.0t
エンジン:DA120P×1 120ps/2200rpm 変速機:MG4 いすゞ製 機械式
台車: 単台車 軸距2.900
参考文献:鉄道ピクトリアル#701 2001年
DL-10形 DL-11(除雪装置付き)
DL10 形は新潟鐵工所製の除雪用軌道モーターカー。1970、74年に製造されました。
1位にロータリー装置を、2位にラッセル装置を装着。走行機関はいすゞ製で135PS。

DL-10形 DL-12(除雪装置なし)

DL10形 DL-11: 1969年 DL-12:1974年 新潟鐵工所製
11.620:4.500:3.880 自重20.0t(除雪装置アリ)自重16.0t(除雪装置ナシ)
走行用エンジン:DA640-1TPG×1 135ps/2200rpm 変速機:DBG90 新潟コンバータ製
除雪用エンジン:DH24C×1 230ps 変速機:機械式
台車: 単台車 軸距4.300
参考文献:鉄道ピクトリアル#701 2001年
参考:DM-21(車籍なし)

DM-21 富士重工製 軌道モータカー TMC200A
製造番号 No.11 製造年月 昭和40年3月 参考:プレート画像
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