1990~96年に導入された10030系は地鉄オリジナルであるモハ14760形(1979~81年)の後継車両として格好の冷房車でした。8編成(16両)も投入したことからもうかがえます。しかしこれだけ導入しても鉄道線車両のすべてを冷房化することはできませんでした。そこで1995.96年に追加導入されたのが16010系です。
種車となったのは西武5000系。特急レッドアロー号用車両です。そのまま使えたらよかったのですが西武では足回りを新型10000系に流用することを決めていたので 足回りは10030系改と同様、JR485系から流用することにしました。主電動機はMT54です。出力は120kW=160psということでモハ16010系となりました。
16010系は「アルペン特急」「うなづき」運用など主に優等列車用に充当されました。一方で普通列車用としても用いられました。
第1編成ではギヤボックスをそのまま流用し歯車比は3.50でしたが、さすがに国鉄特急型車両と同一の加速特性では普通列車用として使うには無理があります。第2編成では近郊型と同じ4.82 に変更されました。(第1編成も後年、第2編成と揃えられています)
3連固定編成で導入された16010系でしたが 閑散期には持て余す状態が続き 第2編成が2005年に 第1編成が2006年に2連化されることになりました。
16010系は1C8M制御のMM編成です。中間電動車モハ16012形の機器と制御車クハ110形の機器を入れ替えることにしました。
編成から外されたクハ110形T車については 増結用車両の扱いとし3連に復帰できる仕様としました。
このことを想定していたのかわかりませんが 2011年に第2編成が観光列車「アルプスエクスプレス」3連としてリニューアルされることになりました。
こちらについては別タイトルでUPします。
16010系(160馬力車)3連 1995年~
富山地方鉄道 16010系 編成表 3連
←①電鉄富山 ③→ 3連×2
111-16012-16011 Tc-M1-M2c (クハ5502-モハ5052-クハ5501)
112-16014-16013 Tc-M1-M2c (クハ5508-モハ5058-クハ5507)
参照 私鉄車両編成表02年版
16011F③ モハ16011形 M2c モハ16011

16011F② モハ16012形 M1c モハ16012

16011F③ クハ110形 Tc クハ111

撮影:1997.8 稲荷町
第2編成が2005年に 第1編成が2006年に2連化されることになりました。
16010系は1C8M制御のMM編成ですので中間電動車モハ16012形の機器と制御車クハ110形の機器を入れ替えることにしました。
16010系(160馬力車)2連 ワンマンカー 2005年~
富山地方鉄道 16010系 2両編成 編成表
←①電鉄富山 ②→ 2連×2
16012(もと111)-16011 M1c–M2c 111(もと16012)-T-
16014(もと112)-16013 M1c–M2c 112(もと16014)-T-
参照 私鉄車両編成表08年版
16011F② モハ16011形 M2c モハ16011

16011F① モハ16012形 M1c モハ16012(もとクハ111)

撮影:2015.3 稲荷町
付随車となったクハ110形は増結用となりましたが M1c–M2cの間に組み込むのは手間が掛かかります。3連運用は激減し2010年にはクハ110形は運用を離脱することになりました。
ところが2011年に第2編成が観光列車「アルプスエクスプレス」3連としてリニューアルされることになりました。
こちらについては別タイトルでUPします。
参考:西武5000系 レッドアロー号 特急むさし

西武5000系は1969年の西武秩父線の開業にあわせて登場した西武初の有料特急用車両です。
4連で新製された後、6連化され1978年に6連×6本=36両が勢揃いしました。なお5000系は日立製です。
足回りについては旧101系と同じく高出力150kwのモーター(HS-836-Nrb・Prb/TDK-8010-A)を搭載し電気ブレーキ付きの電磁直通ブレーキ(HSC-Dブレーキ)を採用しました。
101系は「ASカー(All round Service Car)」とも呼ばれます。これは急勾配が続く西武秩父線を走行すると同時に通勤路線である池袋線でも十分通用する性能を有した優れものです。
それゆえ秩父線特急5000系レッドアローもこれと同様の装備を有することとなるのです。
1994年に10000系NRAが池袋線にも配属されたことから5000系は順次置き換えられ翌1995年には西武から全編成がその姿を消しました。
西武鉄道 5000系(秩父線特急用)編成表 6両編成
←①飯能・西武新宿 西武秩父、池袋⑥→
5501-5001-5002-5051-5052-5502 (Tc-M-M’-M-M’-Tc)
クハ5500(奇)-モハ5000(奇)-モハ5000(偶)-モハ5050(奇)-モハ5050(偶)-クハ5500(偶)
参考:私鉄車両編成表 80年版 撮影日不明:所沢
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