14750形(1948年製)の次に登場する地鉄オリジナル車は14790形です。(147ではじまるということで147馬力のモータをもつ電動車です。正式にはモハをつけるべきですが省略します)
実は14770形として1955年に日車で製造されました。14750形の次なのですから14760形といいたいところですが なぜか飛ばしてしまっているんですね。
それはさておき、地鉄のみならず地方私鉄初のカルダン駆動となる車両です。
狭軌用カルダン車は国鉄101系がそうであったようにモータの出力が控えめでした。対して14770形は110kwとハイパワーなのです。制御器は電動カム軸式自動加速制御であるES-570-A(東洋電機製)。ブレーキはARD(発電ブレーキ付き)でした。1M方式の両運転台車ですが在来車14750形との併結が前提の設計です。
(14750形は1962年にHSCブレーキに改造されたので14770形もHSC-Dに変更されています)
台車は日車製 NA-4P。初期のカルダン台車であるのにもかかわらず完成度が高く長野電鉄2000形などにも採用されています。
14770形は初期のカルダン駆動車でありながら様々な要求に応えた車両史に残る名車といっていいでしょう。
なお当初はクハ171(初代)とユニットを組んでいましたが171は電装されモハ14772となりました。
ちなみに両運転台車のクハとは珍しいですね。おそらくすぐに電装することは折り込み済みだったのでしょう。NA4P台車もそういう構造になっていました。
両運転台車であることから単行でアルペン特急に使用されることもありました。しかしながら非冷房車のままであったことから特急での運用は激減していきます。
1981年には14760形が14両製造されたことにより番号重複をさけるため14790形に改番され ますます影が薄くなった感じがします。
1985年には14791に(14792は1989年に)更新工事が施工されました。前照灯が2灯式シールドビームに変更され側面窓はユニットサッシ2段窓となりました。また14791は台車をボルスタレスのND706に変更しています。14792は正面は3枚窓から2枚窓に変更、側面扉を乗務員室の直後に移動し大幅に外観が変化しています。なお台車は交換されていません。NA4Pのままです。
残念ですが更新後の画像は撮影できませんでした。
1995年14791が、1997年に14792も廃車されました。
モハ14790形 特急色 モハ14791 NA4P台車 1983年8月撮影

モハ14790形 モハ14791 1955年日車製 地鉄初のカルダン駆動車
18.500:2.744:4.228 37.87 t 120名 60席
制御器:ES-570-A モータ:TDK-803 -A 110kw×4
台車: NA-4P→ND-706 ブレーキ:HSC-D クーラー:なし
参考文献:鉄道ピクトリアル#461 1986.3
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