富山地方鉄道は県内の地方鉄道と、県営、市営の鉄道、軌道そして バスを統合し1943(昭和18)年に誕生しました。当然それぞれの流儀で形式、車番が割り振られていたわけです。しかしこのままでは混乱してしまいます。富山地方鉄道は1949年にこれらを改番しそのルールを統一します。
まず上位からモーター(電動機)の馬力数を表示。次に形式、最後が車番というルールです。
14751を例に挙げますと147馬力電動車の5形。車番が1ということになります。5桁もありながら同一形式は最大10両しか割り当てがないということになります。これは後々問題になるのですが、それはさておき 今回はモハ14750形からご紹介して行きたいと思います。
(147ではじまるということで147馬力のモータをもつ電動車です。正式にはモハをつけるべきですが省略します)
番号順で14710形からにしないのは これが1968年に名鉄から移籍した電車に与えられた形式だからです。対して14750形は147馬力車で地鉄ルールの形式車番が与えられた第1号です。
私ならこれこそ14710形でよくない?と思うのですが、どうやら当時改番予定の75馬力車に1~4を割り当てたようです。
前置きはこれくらいにして説明を続けます。
14750形はもとモハ1500形。1948年、すなわち戦後、電車の製造もままならぬ時代に運輸省規格形車両として日車で4両製造されました。
(14751、52,53,55)うち2両はクハ1050形→クハ160形として登場、ほどなく電装)
18m級2D車で両運転台車です。車端部はロングシート、扉間はクロスシートとなります。
1958年ごろに貫通扉(上市方)を新設。1962年には台車がD-18からNA-30へ変更されています。またブレーキを電磁直通ブレーキ(HSC)としカルダン駆動車との連結が可能になりました。(14760系を除く)パワーがあり増結用としても使えることから 立山線の特急にも用いられ1994年に全車廃車されるまで永く活躍しました。
モハ14750形 特急色 モハ14753 非貫通側 NA30台車

撮影:1988年11月? 稲荷町車庫
モハ14750形 特急色 モハ14755 非貫通側 NA30台車

撮影:1988年11月? 稲荷町車庫
モハ14750形 一般色 モハ14755 貫通側 NA30台車

撮影:1978年8月? 稲荷町
モハ14750形 モハ14751~55(54欠) 1948年日車製 運輸省規格形車両 A’形
17.830:2.744:4.238 37.87 t 110名 48席
制御器:ES-516-B モータ:TDK-528/9H 110kw×4
台車: NA-30 ブレーキ:HSC クーラー:なし
参考文献:鉄道ピクトリアル#461 1986.3
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