もと福武電気鉄道のデキ1号です。芝浦製作所で1935(昭和10)年に福武デハ4の足回りを流用して製造されました。
デハ4は1914(大正3)年に鉄道院新橋工場で製造されたナデ6136が前身で→デハ6288→目蒲電鉄デハ43→福武デハ4という経歴を持ちます。
電車の足回りを再利用した電気機関車は地方鉄道では珍しいものではありません。大井川鐵道のEL急行として活躍中のE31形もそうです。
台車と台枠の間が空いているのがチャームポイントです。
制御器のMKは 電磁単位スイッチ式 間接非自動制御器で現設計はGE製。ブレーキもGE製のAVR自動空気ブレーキです。
デキ1は福武線で運用されましたが1950年に鯖浦線へ転属。鯖浦線貨物が1962年に廃止され福武線へ復帰しました。
1975年には南越線へ転属。五分市駅に隣接する東洋化成工業(現・東洋紡)、福井化学工業(現・レンゴー)からの貨物列車を牽引しました。
しかし南越線は1981年に廃線となり福武線へ三たび転属します。しかしながら休車状態が続き1986年に姿を消しました。
デキ1形 デキ1 後となる位) 1986年 西武生

デキ1形 デキ1 後位(4位) 1981年 社武生(南越線)

デキ1形 1 1935年 芝浦製作所製
8.790: 2.645:4.120(パンタ折畳み時) 25.0 t
1時間定格出力:174kw 引張力:3.9t 定格速度:16.2km/h
制御器:電磁接触式(2段組み合わせ)*MK モータ:GE-269:*41.03kw×4 ギア比:4.31
台車: DT-10 *TR-10改 ブレーキ:AMJ 空気ブレーキ
参考文献:私鉄電気機関車ガイドブック 西日本編 杉田 肇氏 1977年 誠文堂新光社
*鉄道ピクトリアル#461 1986年
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