福井鉄道 モハ200形 連接車 1960~1997年 オリジナル車(非冷房)

福井鉄道 モハ200形 連接車 1960~1997年 オリジナル車(非冷房)

200形は1960~62年に福武線の急行用として日車で製造されたクロスシート車です。
2両3台車の連接構造をもつ連接車です。どうして連接車なのかというと併用軌道区間では編成長30m以内という制限があるからです。
旧福井新駅付近から福井駅停留場までの併用軌道は昭和8年に開業。田原町への併用軌道延長は1950(昭和25)年です。以後、市内乗り入れ運転は好調で乗客数も伸びていくのですが、鉄道線車輌は路面電車とは違って列車本数が制限されるので定員をUPする必要があります。しかし車体長がある鉄道線車輌では交差点を曲がりきれません。そのため福井新駅で武生から来た2両編成を切り離し 続行運転するという運用を行うことにしました。(福井から続行運転して来た2両は福井新駅で連結)
しかしこれでは効率悪いですよね。切り離しに要する時間もかかります。200形が連接車なのは編成長を30m以下にしてそういった無駄をなくそうとしたからです。
でもスペックを見るとほんの少しオーバーしていますね。デビュー当時は収納可能な連結器を搭載していたようですがそうもいくまいということで特別に認可をうけいています。
武生新 – 福井駅前間の急行専用車輌として福井鉄道のフラッグシップとして活躍しました。

200形はカルダン駆動の新性能車です。しかし平行カルダン駆動は継ぎ手部分のスペースが必要です。標準軌ならいざ知らず、1067mmの狭軌ではその変異を電動機内に取り込む中空軸平行カルダンが主流で国鉄においてもWN駆動は導入されませんでした。これを最初に導入したのは狭軌電車は富士急の3100形です。しかしながら3100形は出力は55kwと控えめでこの出力を75kwにまで高めたのが長野電鉄モハ2000形であり福井鉄道モハ200形だったのです。加えてND-108台車は国鉄DT21台車の派生形ではあるものの路面軌道での旋回性能を想定してボルスタアンカーを取り付けた構造になっています。(なお連接台車であるND-108A台車は加えてディスクブレーキ付き)また制御器MM1-10Bは自動加速多段制御(弱め界磁つき電空併用ブレーキ付き)でもあります。200形は地方鉄道のオリジナルとは思えない新機軸を取り入れた車輌でもあるのです。

1989~91年にかけて冷房改造(RPU-2215×3 東芝製)されました。また1996年には台車(モータ)をDT-21B(MT54)に換装しています。
こちらは別タイトルでUPします。
福武線は1983年にワンマン化されています。ワンマン改造以前の画像は行方不明です。お許しを。

福井鉄道 200形 2両編成 編成表
←武生新    田原町→
200-1+200-2(形式はともにモハ200形) Mc -Mc
201-1+201-2 ~203-1+203-2 の3編成が在籍。
参考:私鉄車両編成表97年版

モハ200-1形  モハ201-2 冷房改造以前

*非冷房車ですが前面窓内に方向幕が設置されています。撮影場所:鯖江

モハ200-1形 201-1~203-1   1960(昭和35)年 日車製
15.315: 2.750:4.152  22.0 t 100名56席
制御器:MM-10B:-1形に搭載 モータ:SE-525    75.0kw×2
台車: ND-108(動台車)、ND-183A(連接台車)日車製 ブレーキ:SME-D
参考文献:鉄道ピクトリアル#461 1986.3

モハ200-2形  モハ202-2 冷房改造以前

撮影場所:鯖江

モハ200-2形 201-2~203-2   1960(昭和35)年 日車製
15.315: 2.750:3.870  22.0 t 100名56席
制御器:(MM-10B:-1形に搭載) モータ:SE-525    75.0kw×2
台車: ND-108(動台車)、ND-183A(連接台車)日車製 ブレーキ:SME-D
参考文献:鉄道ピクトリアル#461 1986.3

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