モハ10形はもと福武電気鉄道フハ1形で 1925(大正15)年日車製の木造車です。2両製造されました。
フハとは珍しい形式ですね。運転台もモータもないことから常にデハ1形の後ろにくっついていた付随車ということです。
さすがに扱いにくいということで福武電気鉄道時代に電装されデハ6、7となりました。
福武電気鉄道は戦時中に南越鉄道・鯖浦電気鉄道を合併し福井鉄道と社名を変更しています。結果車番の重複が生じたため1947(昭和22)年に全車対象で改番されモハ10形となっています。
モハ11は1948年(昭和23年)の福井地震で焼失。広瀬車輛製の半鋼製3D車体を新造しました。
台車もブリル 27MCB-2 から国鉄形台車に換装していますのでほぼ新品といっていいでしょう。
(木造車のモハ12は鯖浦線で運用され同線廃止により1973年に廃車)
参考文献によりますと「更新後 モハ42(鯖浦線用の40形更新車)と2連固定で運行したとあり、1981年にモハ42がモハ143-1に転用されたことで南越線の予備車となった」とあります。
福井鉄道の高床車は併用軌道を走るため折りたたみ式ステップと救助網があるのがお約束です。ですが画像を見ると救助網がありません。相方を失った時機の画像と思われるので、おそらくこちら側にモハ42が連結されていたのでしょう。
南越線の予備車となってからも両運転台車は稀少ですので福武線で花電車にも使用されたそうです。
1986年時点では休車状態となり87年に廃車されました。

撮影:西武生 1981年
形式 モハ10 11 もと福武電気鉄道フハ1:1925(大正14) 日車製
昭和5年に電装:デハ6→昭和22年に福井鉄道編入:モハ10形11→昭和23年に広瀬車両製車体に更新
16.060: 2.610:4.146 29.1 t 100名40席
台車: TR-11改 モーター:GE-269(41.03kw ×4 ) 制御方式:HL ブレーキ:SME
参考文献:鉄道ピクトリアル#461 1986.3
台車: TR-14改 モーター:MB-104A(78.33kw ×4 )参考:Wikipedia(鉄道友の会 福井支部)
なおTR-14はDT-10(動台車)の旧称です。
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