鹿児島市交通局 800形(もと大阪市電2601形)非冷房車 ブリル77E台車 1967~85年

鹿児島市交通局 800形(もと大阪市電2601形)非冷房車 ブリル77E台車 1967~85年

800形はもと大阪市交通局2601形。ナニワ工機で改造され1967~69年にデビューしました。
種車である2601形は旧形車からの機器を流用して新造された車両です。
よって制御器はKR-8タイプ(泰平電機製のDT52形)の直接制御車で吊掛け駆動となっています。
なおモータはSS-50。標準型50馬力モータの意で 各社が同一仕様のものを量産しています。
2601形に搭載されているのは三菱電機でいうところのMB-245L形です。
台車はブリル77E相当品が基本ですが、KS46L(大阪市電形)のものもありました。
2601形は1955~61年に大阪車輌工業により2601~ 2714の計114両も製造されています。
種車は6形式におよびます。バリエーションはあって当然ですね。
なお2601形は14両が広島電鉄に移籍、900形となって今も現役です。
鹿児島市交通局に移籍したのは2611~16・2621~25・2694~2714の合計32両です。
ワンマン化され鹿児島市電800形(801~832)となりました。(書類上は新製扱い)
広電にも移籍していますが広電900形とは少し顔つきが違います。
車両限界が厳しいため鹿児島市電オリジナルの600形などに合わせ少し細面になっているのです。

1985年伊敷線、上町線廃止の際に17両が廃車。
残った15両
についてはこれを改番、801 ~ 815に揃え直しました。
1986年から順次冷房化され台車も住金製FS-86シェブロン式台車に交換されています。
これらについては別タイトルでUPします。
1995年から9500形に台車や主要機器を提供し2000年には形式消滅しました。

800形 旧塗装

形式 800 (01-32)1967年~ ナニワ工機改造 冷房装置なしのデータ
半鋼製 12.400:2.470:3.810  15.6t  96名 26席
直接制御:泰平電機製DT52-KR-8 台車:ブリル77Eなど
モータ:SS-50 37.3kw×2   参考文献 路面電車ガイドブック1976.6

811

811は廃車対象から外れ811のまま冷房化されました。撮影1979年3月:西鹿児島

812

812は廃車対象から外れ812のまま冷房化されました。撮影場所:?

823

823は廃車対象から外れ803に改番。冷房化されました。撮影1979.3:清水町

路面電車研究 鹿児島市電
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