鹿児島市交通局 7500形 「ユートラムⅢ」 リトルダンサー Xタイプ 2017年~

鹿児島市交通局 7500形 「ユートラムⅢ」 リトルダンサー Xタイプ 2017年~

7500形(ユートラムⅢ)は2017、18年に導入されたアルナ車両のリトルダンサーXタイプです。
1000形(ユートラムⅠ)は3車体連接車でしたからA3タイプ。
7000形(ユートラムⅡ)は5車体連接車ですのでA5タイプでした。
7500形はは2車体連接車ですからA2タイプといいたいところですが、Xタイプです。
なにが変わったのでしょう。
Aタイプは先頭車に動力台車を配置することで運転席部分は高床式ですが 後方中間車の客室部分は超低床となるやり方です。
Uタイプは動力台車を客室床下に配置しながら かさばるモータを台車外に出し直角カルダン駆動とすることで超低床としました。
Xタイプはこのかさばるモータを超小型化することで台車内に組み込んだ進化形です。
1000形のTDK6309-A(60kW)の直径φ396に対し7500形のTDK6255-A(50kW)はφ305です。
平行カルダン(WN)駆動でありながら超低床を実現しかつ台車単位でのメンテナンスを可能にしました。
床面高さは乗降口が350mmで台車上部は465mmとなりますが緩やかなスロープで繋ぎスムースな車内移動を可能にしています。

車内はロングシートで白い大きな箱が居座っています。私はここにモータを入れて垂直カルダンにしたのかと思っていました。
なにがはいっているんでしょうね?
全長は14.4mで1000形と大きく変わりませんが 運転室をコンパクト化することで 定員は10名増加して68名としています。
制御装置(IGBT-VVVFインバータ)は屋上に装備しています。
ブレーキは回生・発電併用電気機械式ブレーキです。
1000形と同じコンプレッサーを必要としないエアレスの電動バネブレーキ装置も採用されています。

1000形(ユートラムⅠ)は3車体で1両となりAとかBとかで区別されていませんでしたが、7500形では鹿児島駅前からB,Aと記号が振られています。

鹿児島市交通局 7500形

形式 7500  A-B  ユートラムⅢ  2017.18年  アルナ車両製
14.400: 2.440: 3.750  18.5 t  68 名 26 席
IGBT-VVVF インバータ制御
台車 SS15 住金  モータ:TDK6255-A 東洋 50.0kw×2
回生ブレーキ併用電気機械式ブレーキ 参考:ウィキペディア 東洋電機技報136

7503A

7503B

撮影2023.5:鹿児島駅前

7502A チャギントンラッピング ウィルソン

7502B チャギントンラッピング ブリュースター

2022年2月から運行 撮影2023.5:鹿児島駅前

鹿児島市電は純国産低床電車であるリトルダンサーシリーズのあゆみを見てとれる鉄道事業車でもあります。

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