鹿児島市交通局 7000形 「ユートラムⅡ」 リトルダンサー A5タイプ 2007年~

7000形(ユートラムⅡ)は2007、08年に導入された超低床車。
アルナ車両のリトルダンサーシリーズA5タイプ=5車体連接車で4編成導入されました。
仏ストラスブール市のユーロトラム(1994年に導入された7/9車体連接車)を思わせる流麗なデザインです。
ユーロトラムと違って台車に車軸を通すリトルダンサーシリーズですが朝日通あたりを走っている姿は「ここはヨーロッパなの?」と思ってしまうほどです。

1000形(ユートラムⅠ)は3車体で1両となりAとかBとかで区別されていませんでしたが、7000形では鹿児島駅前からA, C, E, D, B の順に記号が振られています。
全長は4m長くなり18m。定員も55名から78名にUPしています。
台車は住金製の SS06(A車)・SS01A(B車)・SS07(E車)で中間E車に付随台車を設置しています。
なお付随台車の車輪径は50mm小さい610mm。このことでE車の床面高さは480mmに。
C.D車とは100mmの差がありますがこれを緩やかなスロープで繋ぎ客室は段差のない100%低床となりました。
モータは1000形と同じTDK-6309-Aで A車に2個、B車に1個の計3個(60kW×3)を装備しています。
1000形と同じく台車は車体に固定され回転しません。
制御装置(IGBT-VVVFインバータ)は中間車の屋上に装備しています。
ブレーキは回生・発電併用電気機械式ブレーキです。
2007年には地上側に架線電圧補償システムを設置したので回生電力を蓄電できるようになりました。
より安定した省エネ化が進んでいます。
1000形と同じコンプレッサーを必要としないエアレスの電動バネブレーキ装置も採用されています。

鹿児島市電 7000形

形式 7000  7001 A-C-E-D-B ユートラムⅡ 2007年~ アルナ車両製
18.000: 2.450: 3.750  25.5 t  78 名 28 席
PWM制御 IGBT-VVVF(1C3M) 冷房装置:RPU4021(12500×2 C.D車屋上)
台車 A:SS07 E:SS07 B:SS01A 住金 モータ:TDK6309-A 60.0kw×3(1+0+2)
回生ブレーキ併用電気機械式ブレーキ
参考文献 rp852 2011.8 /rp795 2007.10

7001A

7001B

7002A

7004B

ここまで撮影2008.8 鹿児島駅前

7004B ストラスブール市パートナーシップ協定都市号

撮影2023.5 鹿児島駅前

1000形も7500形もローレル賞を受賞しているのに7000形は何も受賞していません。
私はリトルダンサーシリーズで最も美しいデザインは7000形だと思うのですが、グッドデザイン賞も受賞していません。
どうして?

路面電車研究 鹿児島市電
460形 500形 500形改 600形 600形改 800形 800形改
9500形   9700形 2100形 2110形 2120形 2130形 2140形
1000形  7000形 7500形

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