1000形は2002年にデビューした国産初の超低床路面電車です。愛称は「ユートラム」。
アルナ工機が提唱するLRV「リトルダンサー」の第一弾です。
タイプは「A3」で AはArticulated(関節)のA。3車体ということでA3タイプとなります。
運転室が付いたA・B車体の間にC車体をフローティングさせた3車体連接構造です。
台車はA・B車体に固定されています。車体を折り曲げることでカーブを曲がる仕組みです。
なお3車体で1両となりAとかBとかで区別されていません。
1000形には2002年1月運行開始の1次形 1011~ 1013、2004年5月運行開始の2次形 1014~ 1016、2005年3月運行開始の3次形 1017~ 1019があります。
3次車では扉の位置が変更されています。
アルナ工機は2002年4月に鉄道車両部門を分割しアルナ車両となりました。
(よって2次形以降はアルナ車両製。なぜか1001~1010は空番)
アルナ車両では主に軌道線向けの車両製造を行うことになり「リトルダンサー」は主力商品です。
制御装置は2140形以来のVVVFインバータ制御で今回からIGBT素子を採用しています。
鹿児島市ならではの降灰を考慮したクリーンストレーナー(電動機冷却風流を利用した塵埃の遠心分離機構)付きです。
モータは三相かご形誘導電動機TDK-6309-Aで出力は60kW。
ブレーキは回生ブレーキ併用電気機械式ブレーキです。
コンプレッサーを必要としないエアレスの電動バネブレーキ装置が採用されました。
よってシングルアームパンタは電動で下降します。
鹿児島市電 1000形 ユートラム
形式 1000 1011~19 A-C-B ユートラムⅠ 2001~05年 アルナ工機製
14.000: 2.470: 3.750 19.0 t 55 名 24 席 2次車以降58名
PWM制御 IGBT-VVVF(1C2M) 冷房装置:RPU4413S(21000×2)
台車 SS01 住金 モータ:TDK-6309-A 東洋 60.0kw×2(1+0+1)
回生ブレーキ併用電気機械式ブレーキ
参考文献 rp852 2011.8 /rp723 2002.10
1次形 1012 広告塗装

2次形 1015 広告塗装

2次形以降、定員が3名UPしています。55→58
2次形 1016 広告塗装

行き先表示器がLED化されています
3次形 1017 広告塗装

3次車では扉の位置が変更されています。
3次形 1018

ここまで撮影2023.5:鹿児島駅前
3次形 1019

撮影2008.8 天文館?
路面電車研究 鹿児島市電
460形 500形 500形改 600形 600形改 800形 800形改
9500形 9700形 2100形 2110形 2120形 2130形 2140形
1000形 7000形 7500形
コメントを書く
コメントを投稿するにはログインしてください。