万葉線が加越能鉄道から継承した営業用車両はデ7000形(3両)デ7060形(2両)デ7070形(6両)の3形式11両です。
富山地方鉄道富山市内線に投入されていたデ7000形と同タイプの電車でいずれも間接非自動制御のツリカケ駆動車。モータの出力も50kw×2。車体のサイズもほぼ同じの日車製路面電車です。
違いは扉の配置で地鉄のデ7000形は前中扉ですが加越能鉄道では前後扉としています。
デ7060形の何がデ7000形と違うかといえば射水線乗り入れ時に連結運転をするため連結器を装備していたことです。
もちろん加越能鉄道時代に撤去されているのでここでは併せてご紹介しています。
窓の配置が変則的になっているところが特徴でこれがデ7070形との違いとなっています。
1971年にワンマン化。
デ7070形と共に2002年設立の万葉線の主力車両としても活躍しました。
冷房化されることはなく デ7060形は2008年にデ7000形は2009年に廃車されました。
万葉線 デ7000形 7052

万葉線 デ7060形 7062

撮影2006.7:高岡駅前
以下は加越能鉄道時代のデータです。
形式 デ7000 7051-53 1961年 日本車両
12.500×2.440×3.140 15.0 t 98 名
台車 N-105 日本車両 モーター NE-50B 日本車両 50 kw × 2
制御装置 NC 間接非自動 ブレーキ SM-3 参考文献 rp688 2000.3
形式 デ7060 7061,62 1965年 日本車両
12.500×2.440×3.140 15.0 t 84 名
台車 N-110A 日本車両 モーター NE-50B 日本車両 50 kw × 2
制御装置 NC 間接非自動 ブレーキ SM-3 参考文献 rp688 2000.3
1948年に富山地方鉄道が開業した伏木線がルーツとなる高岡軌道線は 射水線を経由して地鉄高岡 – 富山市内線への直通運転を行っていました。
まさに富山地方鉄道ネットワークの一翼を担っていたのです。
しかし 富山新港の建設により射水線が分断され、越の潟 以西(高岡側)の路線は新湊港線と名を変え1966年に加越能鉄道に譲渡されました。
加越能鉄道は新湊港線(鉄道線)と高岡軌道線を一体化して運用、1980年にこれを「万葉線」と名付けました。
2001年、加越能鉄道は万葉線を廃止する意向を表明しましたが、これを存続させるべく高岡市、旧新湊市が中心となり第三セクター会社「万葉線株式会社」を設立し2002年4月に新会社での運行を開始しています。
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