1000形は1955年に日車で製造されたもと都電7000形です。
東京馬車鉄道がルーツとなる都電はの開業時(明治15年)から1,372 mm軌間です。
函館市電も馬車鉄道として開業(明治27年)しており その際 東京馬車軌道の支援を受けた名残で同じ1.372mm軌間です。
1960~70年代にかけ都電は多くの路線が廃止されました。
同じゲージの路面電車はめったにありません。この機会を逃す手はなかったでしょう。
1970年に東京都より10両購入しました。対象となったのは7000形の2次車(7031~50)です。
間接非自動制御でモータはND-52 52kw×2
当初はワンマン化改造はされず塗装も都電時代の姿のまま運用を開始しました。
譲渡の翌年となる1971年にはワンマン改造され 都電色から函館市電標準色に塗り替えられました。
窓割りが変更されマスクは大きく変わりましたが、全体の印象は残されています。
モータはNE-60(都電7500形より流用)60kw×2 集電装置もZパンタに改められています。
定員は96名で函館市電では最大となりますがトラブルが多く1006~1008のみが運行し続けました。
しかしその3両も2010年3月にその姿を消しています。
なお都電7000形は存続が決まった荒川線(1974年に 27・32系統を統合し改称)で活躍を続けました。
1977年に旧7000形の3次車(7051~93)に対し新造車体による更新を施しています。
車番は7001 – 7031に揃えられました。2017年に全廃。一部は豊橋鉄道で活躍中。
1000形 1006 元 都電7034 オリジナル塗装
1000形 1007 元 都電7035 都電塗装
1000形 1008 元 都電7037 広告塗装
撮影場所:函館駅前
形式 1000 1006-08 両数 3 1961 日本車両
12.520: 2.212: 3.700 15.9 t 96 名
台車 D-20:日本車両 モーター NE-60: 日車 60kw ×4
制御装置 NC-350A 日車 ブレーキ SM-3
参考文献 rp688 2000.4
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