モ520形は1923(T12)年に美濃電気軌道の木造車BD505形(505-510)として登場しました。
1926 年に登場したセミボ510形(のちのモ510形)よりモ520形の方が先輩格になります。
美濃電が名岐鉄道へ吸収合併された際にモ520形(521-526)と改称されました。
主要機器はE.E.社製のデッカーシステムで 制御方式は直接制御。
主電動機はDK60型(44.8kW×2)。台車はJ.G.ブリル社製27MCB-1です。
元はモ510形と同様の丸窓電車でしたが1964~65年の更新時に外板に鋼板を貼り簡易鋼体化しました。
この時 窓をアルミサッシュにし丸窓が角窓となったことと台枠が露出しているのが識別ポイントです。
1968年には岐阜市内線への直通急行とするにあたり塗装をスカーレットと白のツートンカラーに変更。
座席を転換クロスシート(2+1)としました。(クロス化完了は1971年)
モ510形と組むために密着連結器を設置、ブレーキをSM-3からSMEに変更しています。
その際はTc車扱いとなりモ510形を間接制御する小型マスコンが自走用の大型マスコンの横に併設されていました。
521は直通改造を受けず1969年に廃車。
モ770形の登場に伴いモ520形はモ510形に先んじて1987~88年に廃車されました。
モ520形 522
撮影1987:尻毛
モ520形 526
名鉄では1979年までに鉄軌道車両全車を名鉄スカーレット塗装で統一しています。
モ520形 522-526 1923年 日本車両製
旧美濃電DB5005形 1968年から揖斐線直通車に
13.257:2.210:4.006 16.9t 74名27席
台車27-MCB-1 ブリル社製 モーターDK60 E.E製:44.8kw ×2 クーラーなし
参考文献 rp319 1976.4
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