モ510形は 1926(T15) 年に美濃電気軌道のセミボ510形(511~515)として登場しました。
セミボとはセミスチール、ボギー車の意です。
1923(T12)年に登場したモ520形(もとBD505形(505~510)木造車)と混同しがちですがモ510形の方が後輩になります。
美濃電が名岐鉄道へ吸収合併された際、モ520形とともにモ510形と改称されました。
主要機器はE.E.社製のデッカーシステムを引き継ぎ、制御方式は直接制御でした。
主電動機はDK60型(44.8kW×2)を搭載します。台車は日車製の27MCB-1です。
1967年から市内線へ直通運転を開始し1968年には岐阜市内線への直通急行とするにあたり塗装をスカーレットと白のツートンカラーに変更。
座席を転換クロスシート(2+1)としました。
モ520形と組むために密着連結器を設置、ブレーキをSM-3からSMEに変更しています。
その際、モ520をTc扱いするため モ510形は制御方式を間接非自動式に変更しました。
またモータをTDK-516A (63.4kw ×4)とし大幅にパワーアップしました。
モ520形が1987~88年に廃車されモ510形も1997年に定期運行から外れましたが動態保存され2005年の岐阜600V路線全廃まで在籍しました。
モ510形 512 復元旧塗装
モ510形改 511~514 1926年 日本車両製
旧美濃電セミボ510形 1967から岐阜市内線直通車として改造
13.308:2.203:4.006 18.2t 74名 27席
台車brill 27-MCB-1 type 日車製 モーター:TDK-516A 63.4kw ×2?
制御装置 HL480-F WH製 ブレーキ:SME.手 クーラーなし
参考文献 rp688 2000.3 撮影2000.8:徹明町
モ510形 511 新塗装
名鉄では1979年までに鉄軌道車両全車を名鉄スカーレット塗装で統一しています。
511は1988年スカーレットのまま廃車。 撮影1988.10:徹明町
モ510形 512 旧塗装時代
撮影1976年8月:揖斐
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