名鉄 岐阜市内線(美濃町線) モ570形 モ580形 モ590形 

名鉄 岐阜市内線(美濃町線) モ570形 モ580形 モ590形 

名鉄が岐阜市内線用に新製した都電6000形タイプの低床ボギー車です。

モ570形は1950年に571~73が帝國車輛で  1953年に574が1954年モ575が日車で新製されました。
当初はトロリーポールで美濃町線にも用いられています。
制御方式は直接制御、台車はブリル27-E系とオーソドックスな構成です。
1973年にワンマン化され、集電装置もビューゲルを経てZパンタに換装されています。
2005年3月 岐阜市内線廃止とともに姿を消しました。

モ580形(581~84)は1955~57年に日車で製造されました。
モ570形との違いは中央扉を設置し3扉車としたことです。
主要機器はモ570形を踏襲しています。当初ビューゲルでしたがZパンタに換装されています。
581~83は岐阜市内線で 584は美濃町線で運用されました。(584のみパンタグラフ、台車もNS-9)
北鉄金沢市内線からの車両導入に伴い1968年以降は全車美濃町線で運用されています。
1976年に札幌市電の連接車モ870形の入線に伴い584が豊橋鉄道(モ3200形3201)となりました。
1980年に複電圧車モ880形の新製に伴い581、582が豊橋鉄道(3202、3)となり姿を消しました

590形(591~95)は1957年に日車で製造されました。
モ580形との違いは584でパンタグラフを採用したことです。
主電動機の出力も45kWに強化されています。
そのパワーを活かすべく市内線から美濃町線用となりました。
岐阜市内線・美濃町線は2005年3月廃止となり591、592は土佐電気鉄道に移籍しました。

美濃町線用 モ590形 591

岐阜市内線用 モ570形

572 1950年 帝国車両製

モ570  571.2: 1950年 帝国車両製
12.300:2.236:4.000  16.15 t   80名 32席
台車: KS-40J 住金  モーター MT-60A  37.3kw ×2
制御装置 KR-8    ブレーキ SM-3.電気 クーラーなし
参考文献 rp688 2000.3 撮影場所:新岐阜

575 1953年 日本車両製

モ570  574.5   1953年 日本車両製
12.300:2.236:4.000  16.15 t   80名 32席
台車:低床式 帝国 モーター MT-60A  37.3kw ×2
制御装置 DR BC447 日立 ブレーキ SM-3.電気 クーラーなし
参考文献 rp688 2000.3 撮影場所:

美濃町線用 モ580形 581

名鉄モ580形は1955~57年に日車で製造されました。(581~84)
モ570形との違いは、中央扉を設置し3扉車としたことです。
主要機器はモ570形を踏襲しています。当初ビューゲルでしたが、Zパンタに換装されています。
(モ584のみパンタグラフ、台車もNS-9)
モ581~83は岐阜市内線で モ584は美濃町線でそれぞれ運用されました。
1968年以降は 北鉄金沢市内線からの車両導入に伴い全車美濃町線で運用されています。
1976年に札幌市交通局の連接車モ870形の入線に伴いモ584が豊橋鉄道へ譲渡されました。
1980年に複電圧車モ880形が投入されたことにより全車廃車となりモ581・582が豊橋入りしています。
(豊橋鉄道:モ3201~3203 94.95年に冷房化。01.02は2020年廃車)
撮影場所:徹明町

美濃町線用 モ590形

591 非冷房時代

撮影場所:新関

593 非冷房車 復活塗装

モ590  593   1957年 日本車両製
もと市内線用、高速化し美濃町線用に、
12.300:2.225:3.690  16.2 t  80 名 28 席
台車 FS-78A 住友金属 モーター TDK-535-1A 45 kw × 2
制御装置 DB1-LCK 東洋 ブレーキ SM-3.電気 クーラーなし
参考文献 rp688 2000.3 撮影場所:徹明町

冷房改造車  591

美濃町線用に転用後 1983年にワンマン化され 主に美濃~新関間で使用されました。
同区間が廃止された後、591,592は冷房改造され 主に徹明町~日野橋間で活躍しました。
岐阜600V区間全廃時まで生き残った591,592については土佐電氣鐵道へ移籍しました。
593は旧美濃駅に静態保存されています。撮影2000.8:徹明町

参考:とさでん交通 651

撮影2025.3:はりまや橋

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