12系客車は急行用座席客車です。
1969~78年に 新潟鉄工所・富士重工業・日本車輌 で603両製造されました。
北海道を除く全国に配属されています。
国鉄初の自動ドア客車で空気ばね台車(TR217)を採用し乗り心地も改善しました。
またCL形応荷重機構付自動ブレーキ装置を採用することで110km/h運転が可能となるなど客車列車のイメージを刷新しました。
急行「雲仙」「きたぐに」「ちくま」など定期列車にも使用されています。
しかし元来波動輸送用として設計されたことから、寝台車・グリーン車・食堂車はありません。
(オハネフ12形という寝台車が存在しますがこれはナハネフ10形の改造車で10系客車の一族です)
よってオリジナル車のラインナップはシンプルに3形式です。
オハ12形(1 – 374 JR西日本には138両継承)
:定員88の基本形式
スハフ12形(1-90、101-163 JR西日本には56両継承)
:定員80の緩急車。サービス用電源のエンジンと発電機を搭載。
当初自車を含む5両給電でしたが スハフ12形100番台では電源用エンジンの出力をUPし6両給電に。
オハフ15形(1 – 76 JR西日本には32両継承)
:定員80の緩急車。こちらは発電セットを搭載していません。
冷房車であるのにもかかわらず 車庫で昼寝をしていた姿が目立つ残念な系列でもありました。
2024年現在、JR西日本とJR東日本のみに在籍します。
ここでは「SL北びわこ号」に使用された12系客車を中心にご覧いただきます。
近郊化改造をうけた1000番台と急行「ちくま」「だいせん」用にリニューアルした3000番台は別タイトルでUPしています。
12系客車 SL北びわこ号編成(回送)
撮影2018.7:京都
SL北びわこ号編成① スハフ12形100番台 スハフ12-155
SL北びわこ号編成③ オハ12形0番台 オハ12-345
SL北びわこ号編成⑤ スハフ12形100番台 スハフ12-129
オハフ13形0番台 オハフ13-73 急行だいせん
オハ12形0番台 オハ12-354
このように1000番台と0番台が混用される例もありました。撮影場所:鳥取:
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