高松琴平電鉄は、1943年11月いわゆる戦時統合によって高松市周辺の鉄道事業者である琴平電鉄、東讃電気軌道、高松電気軌道が合併してできた会社です。
琴平電鉄由来の電車は2021年現在も残っているのですが、残り2社の車両は早々に淘汰されてしまいました。
今回は、長尾線、志度線で撮影した古い車両をUPしました。すべて中古車両です。とはいえ一見に値するモノばかりです。
ちなみに志度線を開業したのは、明治43年設立の 東讃電気軌道。今の瓦町から琴電志度まで開通したのは大正2年のことです。
長尾線を開業したのは、明治42年設立の 高松電気軌道。今の瓦町から長尾まで開通したのは明治45年のことです。
ざっくり「今の瓦町」と記しましたが、実際の所在地、駅名は多少違います。
しかし瓦町あたりがターミナルであり、国鉄高松駅には東讃電気軌道の市内線で連絡するというのが戦前の状況と考えていただいていいでしょう。
高松琴平電鉄に統合して後、志度線、長尾線のターミナルであった出晴駅を廃止し瓦町駅を起点に変更しました。
高松琴平電鉄 880形 880 もと琴電730(東武クハ1201)
撮影場所:仏生山
形式 880 車番 880 製造 S4 日本車両 導入 S22
もと総武→東武クハ1201 →琴電910(Tc)→730(Mc) 自社にて再度電装解除(S58)し880に
16064 2640 3870 26 t 96 名 48 席
台車 BW-78(汽車) 制動装置 SCE
参考文献:rp509 S64.1
高松琴平電鉄 730形 730 もと東武クハ1201→琴電880
撮影場所
高松琴平電鉄 890形 890 もと琴電740(西武モハ555)
撮影場所:今橋
形式 890 車番 890 製造 S3 川崎造船 導入 S51
もと西武モハ555→山形交通モハ4 →琴電740
17100 2640 3885 26 t 112 名 48 席
台車 BW-61 制動装置 SCE
参考文献:rp509 S64.1
高松琴平電鉄 740形 740 もと西武モハ555→琴電890
撮影場所:今橋
高松琴平電鉄 750形 750 もと玉野市営モハ102
撮影場所:瓦町
形式 750 車番 750 製造 S26 日立製作所 導入 S39
もと玉野市営モハ102 S42前面貫通化。 S49MMC多段制御からHL制御に 同時に750.760は複電圧車に改造。
昇圧前の長尾線に配属。H11に廃車。
15800 2640 4065 29.0 t 100 名 38 席」
台車 Brill27-MCB-2x モーター 76.4 kw× 4 ツリカケ 制御装置 HL 制動装置 SME
参考文献:rp509 S64.1
高松琴平電鉄 750形 760 もと玉野市営モハ103
撮影場所:今橋
形式 750 車番 760 製造S26 日立製作所 導入 S39
もと玉野市営モハ103 S42前面貫通化。 S49MMC多段制御からHL制御に 同時に750.760は複電圧車に改造。
昇圧前の長尾線に配属。
15800 2640 4065 29.0 t 100 名 38 席
台車 Brill27-MCB-2x モーター 76.4 kw× 4 ツリカケ 制御装置 HL 制動装置 SME
参考文献:rp509 S64.1
高松琴平電鉄 850形 850 もと南武クハ253
撮影場所:瓦町
形式 850 車番 850 製造 S17 汽車会社 導入 S39
もと南武クハ253→国鉄クハ6012
S56琴平線から長尾線に配属。H6志度線分離時には志度線に配属。H11に廃車。
17000 2840 3880 25 t 112 名 44 席
台車 KBD-104 制動装置 SCE
参考文献:rp509 S64.1
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